3. 残された道のりを正確に知る

 目標を達成するには、自分の進捗状況を定期的に正しく把握する必要がある。他者に頼めない場合は自分自身で把握する。どの程度うまくいっているかがわからないと、自分の行動や戦略を実情に合わせて修正することができない。目標に応じて週に1回、あるいは毎日、進捗状況をチェックしよう。

 4. 現実的な楽観主義者になる

 目標を決める時には、達成の可能性について、あらゆるポジティブな考えを巡らせよう。自分には成功する能力があると信じることは、モチべーションを生み出し持続させるうえで大いに有効となる。

 ただし目標達成の難しさについては、決して過小評価してはならない。達成するだけの価値がある目標は、時間、計画、努力、根気を必要とするものがほとんどだ。複数の研究によれば、努力せずに簡単に望みが叶うと考えてしまうと、その後のプロセスへの備えが甘くなり、失敗する確率が格段に上がることがわかっている。

 5.「うまくやる」ことではなく、「うまくなる」ことに力を入れる

 自分には目標を達成する能力があると信じることは大切だが、そうした能力を「身につけられる」と信じることも同じくらい重要だ。自分の知性や性向、身体の適性などは何をしようと変わらない、向上しないと考えている人が少なくない。その結果、新しい技能を伸ばしたり身につけたりするための目標ではなく、いまの自分の能力を証明するような目標に終始しがちになる。

 幸いにも、数十年にわたる研究の結果、能力が変わらないという見解はまったくの間違いだということが示されている――あらゆる能力は大きく伸ばすことができるのだ。「自分は変われる」という事実を受け入れることで、より賢明な選択をすること、潜在能力をフルに引き出すことが可能になる。「うまくやる」ことよりも「うまくなる」ことを目指す人々は、困難に直面してもペースを乱さず対処し、成果だけでなくプロセスも楽しむことができる。

 6. 気概を持つ

 気概とは、目標に長期的に取り組む意欲であり、困難に直面してもやり通す覚悟である。複数の研究から、気概のある人々は一生の間により多くの教育を受け、大学の成績もよいことがわかっている。

 ウェストポイントの陸軍士官学校に入学した士官候補生のうち、最初の厳しい1年間を乗り切れるのは誰かを予測する時も、気概が参考になる。さらには、「スクリップス・ナショナル・スペリング・ビー」(アメリカで年1回行われる英単語のスペリング・コンテスト)で参加者が何ラウンドまで進めるかさえも、気概によって予測できるのである。

 喜ばしいことに、いまのあなたがそれほど強い気概を持ち合わせていなくても、強化する手立てがある。気概のない人は、成功者が持つ能力を自分は生まれつき備えていないのだ、と考えている場合が少なくない。もしあなたもそうなら――言い方はよくないかもしれないが――あなたは間違っている。

 すでに述べたとおり、成功するために真に必要なのは、努力、計画、根気、そしてよい戦略である。この知識を受け入れることで、自分自身と目標をより正確に捉えられるばかりか、気概も大いに高めることができる。