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アイウェアでは使われたことのなかった生物分解性のリキッドウッド素材によるグッチのサングラス。(C)Courtesy of Gucci

 グッチはGCCバッグ以外にも、自然に還る生物分解性のリキッドウッドを用いたサングラスやシューズを発表するなど、ラグジュアリーブランドにおける先駆けとして、さまざまな環境に配慮した商品を多くリリースしてきました。

 さらに商品を通じた寄付活動にも熱心で、東日本大震災後には、ユネスコと共同で設立した「ユネスコ協会就学支援奨学金-GUCCI奨学生」に売り上げの“全額”を寄付する日本限定のチャリティブレスレットやネックレスも販売しました。

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グッチは東日本大震災で被災した子どもたちを支援するチャリティアイテムも連続リリース。画像は今年3月に先行販売、4月から全国展開を予定しているチャリティスカーフ。売り上げは全額寄付される。(C)Courtesy of Gucci

 被災した子どもたちに教育の機会を与えるこのブレスレットは、瞬く間に品切れ。今年は新たなチャリティアイテムとしてスカーフを4月より全国で販売する予定です。

 こうした活動は人々にグッチが「誠実な企業」であると印象付け、ブランドの競争優位性を高めることにつながっています。

 「ファッション業界でオーガニックやエシカル(倫理的)といった言葉がトレンドになっているように、『社会を変えたい』という思いは非常に強い力を持っています。これを上手く企業の経済活動にも組み込んでいけば、社会的課題の解決と収益の拡大を両立することができるはずです」(並河氏)

 そして、グッチのように既存のブランドが戦略的に社会貢献を打ち出すだけでなく、そのアイデンティティ自体に社会貢献を組み込んだブランドも新たに台頭しています。