ソーシャルメディア上の評判が人々の消費行動を左右するようになっている昨今、社会貢献は直接的な利益に結びつかなくとも、人々から信頼され、愛されるブランドを目指すうえでは欠かせない活動となっているのです。

積極的に地域コミュニティと関わることで、持続的な社会貢献につながっていく

 しかし忘れてはならないのは、企業の社会貢献は一時の打上花火で終わらせないことが何よりも重要という点です。冒頭に引用したLVMHジャパン元社長のプラット氏が語っているように、「地域の人々にとって意味を持つ活動を、長期的に支援していくことが企業の社会的責任」だからです。

 もちろん、一時的な寄付と持続的な活動を天秤にかけているわけではありません。「寄付は企業だけでなく、困っている人を助けたいと思っている人にとっても、社会貢献への関心を集める入り口になります」と前出の並河氏も言うように、まず世の中の課題に対して目を向けてもらうことは、社会貢献事業の主な役割であることは変わりません。

 ただ、そこで次に問われるのは、人々の関心を、どのように持続的な社会貢献につなげていくか、ということなのです。ルイ・ヴィトンやジラール・ペルゴのように地域のコミュニティと深く関わっていくのは、その方法のひとつです。

 また、近年顕著になっている社会貢献のあり方として、社会的な課題に対して支援をするだけでなく、企業の経済活動自体で課題解決を推進していこうとする動きもあげられます。「CSR(社会的責任)からCSV(共有価値の創造)」と言われるこの流れは、今や世界的なトレンドにもなりつつあり、ラグジュアリーブランドも積極的に取り入れ始めています。

 その最新事情については、次回の更新で紹介していきます。