アディ・ゴドレジ
ゴドレジ・グループ会長

「今日、我社は『ten-by-ten』ビジョンを発表しました。10年で売上を10倍に増やすのです」
                     ――アディ・ゴドレジ

 アディ・ゴドレジ氏は穏やかなインド訛りで話すが、その細身の姿からは希望、大志、成功の歴史があふれ出ている。「私たちは多くの成功を重ねてきました。でも、まだやるべきこと、勝ち取るべきビジネスチャンスがたくさんあります」と彼は語る。

 アディ・ゴドレジ氏は、約40年前に日用品を扱う小さな同族会社を引き継いで以来、その会社を売上2,500万ドルから30億ドルへと成長させた。その会社は元々、1987年に彼の祖父らが創設した錠前メーカーだったが、現在は、消費財、耐久消費財、化学品、不動産の事業を営むコングロマリットである。ゴドレジ氏は、マサチューセッツ工科大学を卒業、同大で経営学修士号(MBA)を取得。69歳の今も、自分の会社と母国に対して大志を抱き、さらに大きく、より広範な事業を営む企業グループとなる夢をもち続けている。

 ゴドレジ氏は、自分の会社がわずか10年で売上高10倍に成長するという自らの計画をかたく信じている。彼によれば、インドは転換点にあり、莫大な富の創造への空前のチャンス、ひいては起業家にとっての肥沃な大地を提供する。そのため、これは十分可能だというのである。「私は、これが達成できない目標だとは見ていません。でも、それは大変なことでしょう。強力な戦略的思考のみならず、卓越した実行力が必要になります」と語っている。