長期的な成長戦略に向けて

 本連載の初回にも述べたが、多くの日本企業にいま最も欠けているのが成長戦略である。過去の延長線上に短期の計画(対前年比105%など)を事業部ごとに立てて、それを集計しているだけは成長戦略にはなりえない。グローバルな同業他社はその間に2ケタ成長を遂げたり、クロスボーダーの合併や提携を打ち出したりしてくるかもしれず、そうなれば周回遅れに転落してしまう。

 かといって、成長機会にむやみに参入すればよいわけではない。海外からも多くの競合が参入する分野は過当競争に陥りやすい。自社の強みとメガ・トレンドとの重なりの領域を特定し、そこでスケールを目指していくことが、これからの長期的な成長戦略となるのである。

*第15回は2014年1月20日(月)公開です。

 

ブーズ・アンド・カンパニー
グローバルな経営コンサルティング会社として、世界のトップ企業及び諸機関に対し、経営レベルの課題を解決するコンサルティング・サービスを提供している。全世界57事務所に3,000人以上のスタッフを擁し、クライアント企業との実践的な取り組みを通じて、「本質的な競争優位」と「差別化された優れたケイパビリティ」の創出を支援することを使命とする。

 

 

【連載バックナンバー】
第1回「長期的ビジョンはなぜ必要なのか」
第2回「グローバル市場の変化を見通す」
第3回「グローバルな10のメガ・トレンド」
第4回「第1のメガ・トレンド 環境保護主義」
第5回「第2のメガ・トレンド 資源をめぐる戦い」
第6回「第3のメガ・トレンド 人口動態と富」
第7回「第4のメガ・トレンド 人口移動」
第8回「第5のメガ・トレンド 富の再配分」
第9回「第6のメガ・トレンド ビジネスのグローバル化」
第10回「第7のメガ・トレンド パワーシフト」
第11回「第8のメガ・トレンド さらに賢くなる個人」
第12回「第9のメガ・トレンド ライフスタイル変革」
第13回「第10のメガ・トレンド ネットワーキングと生産性」