2011年1月号
出身軍隊別:元軍人CEOの適性診断
異なる経験が、リーダーの強みを左右する
軍隊における経験はビジネスでも貴重な財産になると従来からアメリカでは考えられている。しかし、最新の調査から、より微妙な実像が浮かび上がってきた。一口に軍隊とはいっても、どこも同じ経験を生み出すわけではないのである。
たとえば、陸軍や海兵隊の元士官では、企業でリーダーとして上げた業績と、その会社でどれだけの期間働いたかの間に関連性はなく、逆に海軍や空軍の出身者では、リーダーに登用されるまでの勤続期間が長い人たちのほうが、比較的早いうちに登用された人より相当に優れた業績を上げている。
陸軍や海兵隊での経験を持つ経営幹部は、大企業より中小企業でよい結果を出す一方、海軍や空軍の元士官は、規制が厳格な産業で能力を発揮する。つまり軍隊なら海軍も陸軍も空軍もすべて同じではなく、どの軍の出身かで、発揮される強みは異なってくるのである。
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