私にとって効果があった方法を、以下に紹介しよう。

●自分の内向性を否定せず、理解し受け入れる

 これまでに仕事を通じて出会った内向的な人たちは、その実に多くが自身の内向性をまるで病気であるかのように話し、成功するためには克服すべきものと考えていた。それは間違っている。内向性とは単に、思索によって開かれる内的世界を好むことである。そこからエネルギーが得られるからだ。志向を理解し受け入れることにより、内向的な人は思索に費やす時間をうまく活用し、考えに磨きをかけ、エネルギーを充電することができる。それは人脈づくりの局面で自分の力を最大限に発揮し、説得力を持つことにつながる。

 私は人脈づくりにおける自分の生命線が、1対1の会話であることに気づいた。一般的に、ビジネス関連のイベント――特に、大勢の人々を相手にしなければならないネットワーキング・イベント――は、内向的な人には重荷だ。対策として私が身につけたのは、1度に1人ずつと会話を試みることだ。この姿勢でイベントに臨むと、より生産的な会話ができ、よりよいビジネス関係が築ける。なにより気疲れも少なくなる。

●自分から手を差し出すことを、恐れない

 以前は、私のなかにいる内向的な自分はこう考えていた。自分からすすんで自己紹介をするのはリスキーだ。相手は私と会話することに興味などない。あるいは、相手を居心地悪くさせてしまうだろう。そんなふうに恐れていたのだ。しかし、私は時間をかけて学んでいった。笑顔で手を差し出して自己紹介をすれば、その努力は報われる――たとえ相手が目上の幹部であってもだ。

 ソーシャルメディアのおかげで、このプロセスはずっと簡単になった。リンクトインやツイッター、フェイスブックなどを使って、カンファレンスやネットワーキング・イベントに参加する人々に前もって連絡を取り、会うのを楽しみにしていると伝えよう。事前に自己紹介をしておくことで、より打ち解けた生産的なつながりが生まれる。みずから手を差し出すことで、実りある業務提携へのチャンスが開かれる。自分に合ったやり方で、それはできるのだ。

●充電する時間を確保する

 人脈づくりのための昼食会が終わったら、すぐに仕事に戻ろうとするのが普通だろう。あるいはカクテルパーティーが終わったら、次の夕食会に直行したくなるかもしれない。だが、内向的な人がそれをやると、その次の場面で自分のベストを発揮できない。充電する時間を取るべきだ。昼食会から職場まで歩いて帰ってもいいし、カクテルパーティーと夕食会のあいだに30分だけ1人の時間を持つのもいいだろう。

 内向的な人が人脈づくりを避けるのは、キャリアを形成するうえで致命的な誤りである。人脈を巧みに築いていくことは不可欠であり、それは思うほど難しくない。


HBR.ORG原文:An Introvert's Guide to Networking January 25, 2012

 

リサ・ペトリーリ(Lisa Petrilli)
リーダーシップ開発を支援する、Cレベル・ストラテジーズのCEO。