写真を拡大
2013年にアウディが送り出した日本初、車内Wi-Fi搭載の新型「A3」。8台までモバイルデバイスが接続可能で、グーグルアースやグーグルストリートビューとも連携する。

こうした「知性」を軸とするアウディのプロモーション戦略は、クルマづくりにおいても徹底されていると、アウディジャパン株式会社ブランドプロモーション&広報部部長の青木雄一郎氏は言います。

「アウディは創業以来、『Vorsprung durch Technik(技術による先進)』というブランド哲学を掲げ、先進性や洗練といった知的なエンジニアリングの要素を重視してきました。最近でも、新型『A3』には音声認識システムやWi-Fi機能を搭載していますし、今年の東京モーターショーでも披露された『e-tron』のようなPHEV(プラグインハイブリッド車)や燃料電池自動車の開発にも注力しています。各種のプロモーションで『知性』を中心に据えているのは、こうした新しいクルマづくりがトレンドに沿った一過性のものではなく、アウディのブランド哲学と密接に結びついたものであると知ってもらう狙いがあります」

ネットプロモーションからスポーツや芸術への支援、そして製品まで、アウディの戦略はブランド哲学に基づいた「知的刺激に敏感な層」へのアピールとなっており、このメッセージの明確さが、同社の成長を牽引しているのです。

アウディとiPhoneは「知性」をテーマに生活者と価値観を共有している

雑誌『BRUTUS』編集長の西田善太氏は、「アウディのプロモーションは、特にレリヴァンシー(relevancy)が高い」と評します。

レリヴァンシーとは「関連性」、すなわち情報の受け手がどのくらい自分と関連付けてメッセージを受け取っているのかを示す指標であり、このキーワードは、これからのブランディングに重要なキーワードです。