連想マップで聴衆の期待を洗い出す

 連想マップの使い方はきわめて簡単です。白い紙の真ん中に大きな丸を描いて、そのなかに連想のスタート地点となるものを書き込みます。

 たとえば、ジョブズのスピーチの場合であれば、「スタンフォードの卒業生は何を求めているだろうか?」ということです。そこから考えつく言葉をどんどん書いていきます。ある言葉に刺激されて、次の考えが生まれたときは、その言葉から枝を生やして関連づけて記します。

 左の図は、私が試しに描いてみたものです。聴衆の心情に浸り切って、思いつくキーワードを書き出してみると、次第に聴衆の関心が浮かび上がってきます。 あらかた関心を書き出せたら、改めて聴衆に関する質問について、ジョブズのスピーチの場合はどうだったか考えてみましょう。

①聴衆の特徴
・スタンフォード大学卒業生1万人(学部生5000人、大学院生5000人)
・卒業生の家族2万人
・大学関係者
・卒業生家族のほうが人数が多いが、焦点を当てるのは学生

②聴衆の関心(前出の連想マップを参考に)
・社会で成功するために、どんなことを心がけるべきか?
・次のようなことが頭に浮かぶ
 世界を変えたい
 好きなことをやりたい
 自分らしく生きたい
 ジョブズから成功の秘訣を学びたい

③一般的に言われること
・一般的には、仕事で成功するための秘訣が語られる。
 起業成功の秘訣
 リーダーになるための心構え
 成功談

④聴衆の期待を上回るためには?
・失敗談とそこから学んだ教訓
・人生における真の満足とは
・迷ったときに何を頼りにするべきか