大前提は、場と聴衆を把握すること

 私たちがスピーチという手段を用いる目的は、聴衆の感情と行動にインパクトを与え、望ましい方向に変化してもらえるようにすることです。

 といっても、作為的にそうしようと思ってもできるものではありません。

 あくまで聴衆自身がスピーカーの話に共感し、これまでの考えや行動パターンが揺さぶられてはじめて、新しい方向に一歩踏み出す勇気が湧いてくるのです。聴衆にこのようなインパクトを与えることができれば、スピーチは大成功だと言えます。

 そのためにはまず、スピーチをする場がどういう場であるのか、主催者の意図や期待は何か、聴衆が何を求めているのかを知る必要があります。前提がすれちがったままでは、共感はおろか、来てよかったと思ってもらうことすら困難になります。

(つづく)

 

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