2011年3月号
マネジメント教育の真の役割
知識体系ではなく「協働」(コラボレーション)を教えよ
経営者を育成するための正規教育や認定制度があり、経営者の社会的地位は医師や弁護士と同じように高いが、マネジメントは専門職ではない。 各職業団体は専門職として必要な知識を定義し、その実力を部外者に保証するという役割を果たしており、我々はそれに頼っている。しかし、優れたマネジャーとなるための能力や知識は、こうした監督体制に向いていない。さらに、マネジメント教育では知識体系をマスターすることよりも、それらの知識を統合するスキルの習得が重要である。 こうした統合スキルは教わるものではなく、みずから学び、身につけるものであり、学生たちの頭のなかで、MBAプログラムのさまざまな要素を関連づけることで育まれる。マネジメント教育は「万人向けの既製服」ではない。そして、マネジメントに何より重要なことは、知識や競争よりも「協働」である。
PDF論文:14ページ[約2,227KB]
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