Column デジタル・マーケティングの現状と課題
まずは、経営層が
デジタル・マーケティングの
重要性を認識すべき

「デジタル・マーケティングの重要性は認識しつつも、取り組みが思うように進んでいない」──多くの日本企業の苦しい現状を示す調査結果が、つい先ごろ発表された。
 この調査は、アドビ システムズが2013年5月、従業員500人以上の企業の経営/マーケティング/営業関連部門の勤務者に対して行ったもの(有効回答数747)。それによると、デジタル・マーケティングは「非常に重要」(35%)、「やや重要」(42%)と、合わせて8割近くが重要性を認識している。またマーケティング投資全体に占める「デジタル」の比率も、3年前の18%(回答者の平均値。以下同)から現在は27%に増え、さらに3年後は38%にまで増加すると見込まれている。
 しかしその一方で、「デジタル・マーケティングの取り組みが進んでいる」という回答者は4%しかおらず、6割近くがあまり進んでいないと感じている。その要因(複数回答)のトップ3は、「リードする人材がいない」(36%)、「投資対効果を明確にできない」(24%)、「経営層が重要性を認識しない」(22%)。逆に「取り組みが進んでいる」という回答者にその要因(複数回答)を聞いたところ、「経営層が重要性を認識したから」という回答が23%でトップを占めた。
 アドビ システムズは今回の結果を基に、デジタル・マーケティングの進展の鍵となるのは、「経営層の理解」と「実行のための組織と人材」であると分析。まずは、経営層がデジタル・マーケティングの重要性を理解することから始めるべきとしている。そして、デジタル・マーケティングの存立基盤とも言える「数字、データ」を経営層も含めた組織全体の共通言語として機能させたうえで、デジタルにおける“可視化”と“カイゼン活動の繰り返し”が重要になってくると指摘している。