「art」と「science」を組み合わせ、
次世代のマーケティング手法を

──デジタル・マーケティングは新しい分野で、技術革新のスピードも非常に速い。各企業とも対応に苦慮している現状がありますが、どのように打開していけばよいと思いますか。

 繰り返しになりますが、重要なのは「いかに個人に最適化された顧客体験を提供するか」ということです。そのためには、マーケティング活動を可視化し、PDCAを素早く回し、改善を重ねていくことが必要です。もう一点付け加えるならば、従来の勘や経験に依存したマーケティングから脱却し、「センス、創造力(art)」と「データ、テクノロジー(science)」を組み合わせた次世代のマーケティング手法を構築していくかが問われているのです。今、マーケティングの分野では、新しい技術や手法が次々に生まれています。

 新しい技術や手法が次々に生まれてくるということは、逆から見れば、それだけ潜在的な可能性を秘めているということになります。このマーケティングの持つ可能性を掘り起こしていくうえで、私たちのソリューションは重要な役割を果たすと考えています。

──新しい時代に合わせた進化したマーケティングが求められている、ということですね。

 実は私自身、大学でマーケティングを専攻し、また、営業・マーケティングの領域でキャリアを伸ばしてきました。私がマーケティング・マネジャーの地位にあった20年前に、現在のようなツールがあれば、と羨ましく思うこともあります。

 かつて私もそうでしたが、マーケティング・マネジャーたちは、自分が実施したマーケティング施策に対して反応を計測し、投資対効果という形で経営陣を説得するための材料がなかなか得られませんでした。しかし、当社のソリューションは、本当の意味で顧客に対してマーケティングが持つインパクトを測定可能にするものです。こういった最新のテクノロジーを活用することで、今マーケティングを担当している人たちは、以前からは考えられないほどのアカウンタビリティを手にしているとも言えるのです。

 マーケティングにおいてイノベーションが起きている今こそビジネスを成長させるために一歩踏み出すべき時なのです。アドビは、より最適なメッセージを届け、その顧客の反応を可視化し、改善というアクションに結び付けるということをお手伝いしていきたいと考えています。当社はビジネスパートナーとして、皆様のビジネスの成長に必ず貢献できると確信しております。

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