クックパッドも@cosmeも
起業の話しを聞いても受け流してました(笑)

—−投資しなかった失敗もあったと、どこかで仰っておられますが。

松山:クックパッドは当時、まぐまぐでアルバイトをしていた佐野(陽光)君が始めました。最初に彼から「料理サイトやっているんです」と聞いて「へー」ですよね(笑)。「趣味で草野球やっているんだ」程度に感じて受け流していました(笑)。

 @cosmeの吉松さんは、アクセンチュアの先輩で非常に仲がいいんです。ネットエイジの時にお金に困った時も、吉松さんに「出資してくださいよ」って出資もしてもらっていました。その吉松さんから起業の相談をされたときは、先輩ですし、1回出資してもらっていますし、「出資してよ」と言われたら断れないですよね。だからなるべく、そういう話しにならないように別の話しばっかりしてそらしていました(笑)。実際に化粧品のサイトやるという事業の話しを聞いた時も、ピンとこなくて、「やめた方がいいですよ」って(大笑い)。

——いま投資しているところで面白いところはどこですか。

松山:いま調子がいいのは、フリークアウトというアドテクノロジーの会社ですね。RTBというリアルタイム・ビッティングという仕組みなんですが、ディスプレイ広告を効率化する技術です。まだ未公開企業ですがバリュエーションベースで100倍になっています。

――いまアドテクの技術は売り手市場じゃないですか?

松山 太河
(まつやま たいが)

ベンチャー・キャピタリスト 早稲田大学商学部卒。アクセンチュア、ネットエイジ取締役、eグループなどを経て、エンジェル投資組合クロノスファンド、国内外の成長ITベンチャーに投資するEast Venturesのパートナーを務める。

松山:そうですね。いろんなお話しをいただきますが、まずはIPOするまでは持ち続けるつもりです。経営者は僕の高校時代の友人でエンジニアタイプの経営者です。あとソーシャルゲームの会社が2つあり、1つはジンガに売却、もう1社はこれからIPOを目指しています。

 だいたいバリュエーションで5000万円~1億円クラスの超アーリーステージの企業に投資して100億円くらいにまでなる企業をいくつか保有しておけばポートフォリオとして安定します。

 僕の場合、ファンドの期間を長くしています。1号ファンドも12年にしているので、まだ閉じていません。プライベート・エクイティだと、おそらく4~5年に設定して結果を出そうとしているでしょう。ベンチャー・キャピタルの場合でも、だいたい10年くらいに設定していると思います。ベンチャーの場合、途中で降りると育たない。だから長期投資にこだわっています。