優れた上司になるための要件は何か。
 これは、数週間や数カ月ではなく、数年にわたる学習とたゆまぬ自己研鑽が要求される、困難な旅である。自分の経験を通して学び取っていくほかはなく、時には痛みさえ伴うだろう。

優れた上司は、実際にどんな行動を取っているか。
 目指すべき場所がわからなくては、学ぶことはできない。自分を評価するためのベンチマークが必要だ。ここでは、我々が「3つの課題」と呼ぶもの――「自分自身を管理する」「ネットワークを管理する」「チームを管理する」――に注目していきたい。これらはマネジャーの能力が最も未熟な分野であるというだけでなく、「人々に影響を及ぼす」という上司の最も根本的な役割を果たすうえでも役に立つ。3つの課題はマネジメントとリーダーシップの核心であり、できる上司になるうえで欠かせないすべての要素を含む、行動指向型のフレームワークである。

自分の現在の実力をどう測ればよいか。
 優れた上司になるまでの過程を理解し、その行動様式を知るだけでは十分とはいえない。本当に重要なのは、「リーダーシップの旅で、自分をどう成長させるか」である。その答えを頭で考えるのは簡単だが、実践するのは難しい。成長は、自分の現在の実力をしっかり把握するところから始まる。これを1度きりではなく継続的に行っていくためには、自分の能力や行動を常に見直し、正直な自己評価を行い、間違いを認めそこから学び、周りから率直な意見を求め吸収していくことが必要となる。

 リーダーシップの旅を通して成長しようと意欲を燃やす、あらゆるレベルのマネジャーにとって、上記のすべての要素が困難な課題となるであろう。

 優れた上司になるさまざまな方法について研究する我々に、皆さんの課題や成長の経験をぜひお聞かせいただきたい。あなたの反応、意見、体験、成功や失敗、学んだ教訓、役に立ったヒントやテクニックなどを共有していただきたい。そこには我々が学べること、そしてリーダー同士で学べることが数多くある。

 リーダーシップの旅を、ともに歩むことを楽しみにしている。


HBR.ORG原文:Are You the Boss You Need To Be? January 13, 2011