当初はなかなか理解してもらえなかったが、この数年でミドリムシに対する世の中の認識も大きく変わり始め、ようやく僕たちが思い描いていた「ミドリムシが地球を救う」プロセスが、始まりつつある。

 この10年、僕は仲間とともに、ミドリムシの可能性を追求し、世の中に知ってもらおうと奮闘してきた。経営者としてはいまでも未熟だし、いつも自分以外の誰かに助けられて、どうにかここまでやってくることができた。

 何度も「自分には無理だ」と諦めかけたし、ときには日本中からいわれなきバッシングを受けて、絶望しかけたこともあった。

 でもそんなとき、まるでミドリムシに語りかけられているかのように、いつもこう思った。

「この世に、くだらないものなんて、ないんだ」と。

 ミドリムシというこんなにも小さい生き物が、人類を救う可能性を秘めていること。

 そして、か細い可能性を追い求め、必死に手繰り寄せたからこそ、世界で唯一のテクノロジーを手にすることができたこと。

 僕たちの、その奮闘の記録をお伝えすることで、何か「小さなチャレンジ」に取り組もうとされている方が、少しでも勇気づけられれば、これほど嬉しいことはない。

 

【書籍のご案内】

『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』
~東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

 いま日本に、世界から注目を集めるバイオベンチャーがある。名は、株式会社ユーグレナ。「ミドリムシ」の大量培養技術を核に、世界の食料問題、エネルギー問題、環境問題を一気に解決しようと目論む、東大発ベンチャーだ。そのユーグレナを創業した出雲充氏が、起業に至る7年と、起業してからの7年を初めて語る。


【目次】
はじめに―くだらないものなんて、ない。
第1章 問題と、自らの無知を知るということ
第2章 出会いと、最初の一歩を踏み出すということ
第3章 起業と、チャンスを逃さずに迷いを振り切るということ
第4章 テクノロジーと、それを継承するということ
第5章 試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ
第6章 未来と、ハイブリッドであるということ
おわりに―ミドリムシに教えてもらった、大切なこと

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