我々は、消費財、化学、ハイテクを含む多種多様な業界について研究を行っている。そこで目にしたのは、多岐にわたる専門分野の知識が活用されず、困難なプロジェクトに立ち向かう意欲を失った、多くの知識労働者である。往々にしてこの責任は、マネジャーにある――自分がよい仕事をするためには業務をコントロールする必要があると信じ、仕事のやり方と内容を細かく指図し、独断で変更を加えるようなマネジャーだ。彼らは、次の3つの点に気づいていない。

1. 熟練のプロフェッショナルは、自分が取り組んでいる仕事について経験に裏打ちされた固有の専門知識を持っている。ほとんどのマネジャーには、そうした知識はない。そのような知識を活用しないのは、まったくもって宝の持ち腐れである。

2. プロフェッショナルは、最低でも仕事を共同で牽引する自主性が認められなければ、やる気を失い、反感を覚え、消極的になる。

3. プロフェッショナルとの絆を失った組織は、計り知れない損失を被る。たとえ彼らがよりよい職場環境を求めずに組織に留まったとしても、最大限の貢献をすることはない。

 ここに、我々の研究で関わった多くのプロフェッショナルたちが署名してくれるであろう、合衆国建国の父たちの言葉を借りた独立宣言を記す。

●我々は、次の事実を自明のことと考えている――我々はみずからの専門知識や創造性を発揮する熱意に溢れている。だから、信頼されてしかるべきである。

●現在の多くのマネジャーの歴史は、度重なる不正と権利侵害の歴史である――あまりにも長い間、我々のアイデアは無視され、プロジェクトにはマイクロマネジメントがなされてきた。

●我々は、自由で独立した思想家であり創造者で、かつそうなる権利も有することを厳粛に宣言する――明確で意義ある目標が示され、その目標を達成する方法をみずから決めてよいのであれば、我々はよい仕事をするプロフェッショナルとして独立を宣言する。

●我々の生命、財産、及び神聖なる名誉をかけて誓う――自主性を認めるに値するプロフェッショナルとして我々を尊重するならば、この組織で素晴らしいことを成し遂げるために最大限の努力を捧げる。

 読者の皆さんは、署名するだろうか。


HBR.ORG原文:Declaring Independence in the Workplace July 4, 2011

テレサ・アマビール(Teresa Amabile)
ハーバード・ビジネススクール(エドセル・ブライアント・フォード記念講座)教授。ベンチャー経営学を担当。同スクールの研究ディレクターでもある。

スティーブン・クレイマー(Steven Kramer)
心理学者、リサーチャー。テレサ・アマビールとの共著The Progress Principle(進捗の法則)がある。