ビジネスとデータ分析をつなぐ
データ・サイエンティストの役割

――ビッグデータへの関心の高まりとともに、データ・サイエンティストという職種も注目されるようになりました。その役割とは、どのようなものでしょうか。

デイビス ビジネスとデータ分析の間には、ある程度の距離があります。ビジネス部門のメンバーにとって、データの可能性や活用の方法を深く理解することは難しいでしょう。一方、分析の専門家はビジネスの詳細まではわかりません。この両方をつなぐのが、データ・サイエンティストの仕事です。

――相当ハードルが高そうです。ビジネスと分析、さらにコンピュータのことも知る必要がありますね。ほとんどスーパーマンのような存在ではないかと思えるのですが。

デイビス データ・サイエンティストは各分野で一定のスキルを求められますが、そのすべてにおいてエキスパートである必要はありません。データ・サイエンティストにとって最も重要なのは、「アナリティクスによって何ができるか」を理解していることです。ただし現在、データ・サイエンティストが不足していることは確かです。ほとんどの企業では、この機能が抜け落ちているのが現状だと思います。そこで、SASはノースカロライナ州立大学と協業し、大学院でデータ・サイエンティスト育成に取り組んでいます。

――最後に、日本企業の経営者に対するメッセージをお願いします。

デイビス ビッグデータを扱うには非常に高度で専門的な能力が必要との印象を持たれるかもしれませんが、想像するほど難しいものではありません。ライバル企業がビッグデータを活用し始めていることを考えると、尻込みしたままでは競争力の低下を招きかねません。ビッグデータには大きな可能性があります。多くの企業がアナリティクスの能力を高め、その可能性を現実のものにしていただきたい。そのために、SASは最大限のサポートをしたいと考えています。