2011年7月号

七転八起の失敗学

上海汽車、徳隆のM&Aから学ぶ

ピーター J. ウィリアムソン

ピーター J. ウィリアムソン

ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネス・スクール 教授

アナンド P. ラマン

アナンド P. ラマン

『ハーバード・ビジネス・レビュー』エディター・アット・ラージ

中国は1970年以降、順調な発展を遂げてきたと考えられているが、実はそれなりの失敗も経験している。 たとえば、本稿で論じた2000年代前半の海外企業のM&A戦略の頓挫である。WTO加盟の直前の2000年に中国政府はそれまでの方針を転換して海外投資を促す「走出去」戦略を打ち出した。これを機に国有企業も民間企業もこぞって海外企業のM&Aに乗り出したが、グローバル市場の変化にうまく対応できない、被買収企業との統合が進まないなど、その多くが失敗に終わった。 こうした相次ぐトラブルに中国政府も海外企業買収を規制する動きを見せたが、外貨準備高や株式市場の状況から再びM&A戦略を考えるようになる。「七転八起」の精神の下、M&A第1波の失敗を教訓として、実物資産への投資、最先端技術の獲得、中国国内市場の成長を軸とする新たなM&A戦略のアプローチに転換し、中国企業は成功を収めつつある。

ピーター J. ウィリアムソンケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネス・スクール 教授

アナンド P. ラマン『ハーバード・ビジネス・レビュー』エディター・アット・ラージ

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