2. 解雇されたら、自分や相手を責めるのではなく「ライオンの視点」で考えましょう。

 リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム&ベイリー・サーカスのライオン使いであるグレアム・トーマス・チッパーフィールドは、体重200キロを超える雌ライオンのシーバに噛まれました。

 彼はシーバを檻に連れ戻す前に、シーバの視点からこの出来事を分析してみました。そして、ライオンは調教師のことを、人ではなくライオンだと思っているのではないか、ということに気づきました。したがって、彼がシーバと他のライオンの喧嘩を仲裁しようとした時、シーバは彼が喧嘩に加わろうとしたと考えたわけです。

 チッパーフィールドはシーバの勘違いを責めるのではなく、事故をシーバの立場からじっくり考えました。これはセラピストの間でよく使われるテクニックと同じで、フロイトが考案した「ミメーシス」(mimesis:模倣)と呼ばれるものです。加害者の立場になってロールプレイを行うことで、患者はなぜその人が自分に危害を加えたのかを理解し、二度目の被害を防ぐのです。もしあなたが解雇されたり、拒絶されたり、怒鳴りつけられたりしても、「シーバの視点」でじっくり考えることができれば、二度と同じような目に遭うことはないでしょう。

3. 気が滅入る自問を繰り返しても、気が滅入る答えしか見つかりません。

 なぜあの時に~をしなかったのか。もし~していれば。なぜ自分がこんな目に遭うのだろう・・・・・・自分にこのような問いかけをしても、意味がありません。原因が自分以外にある場合でも、こんなことを自問してまともな答えが得られるでしょうか。そんなはずはありません。こうした思考をすぐにやめて頭を切り換え、前向きなことを考えましょう。先に進むにはどうすればいいか。この試練を糧にして、どう成長できるか。自分の力で変えられるものは何か。

4. ネガティブなことは、3分以上は考えないようにしましょう。
 ネガティブなことを考える時間を、1日3回、1回3分に制限しましょう。1日のうちで特定の時間を設け、その時だけはネガティブなことを考えてもいいことにします。もし他の時間にネガティブな思考が頭をよぎったら、設定した時間になるまで待つよう自分に言い聞かせましょう。もしかしたら、その時間が来ても、もうネガティブなことを考える気にならないかもしれません。

マーシャル
 ありがとうございます。とても励みになるお話でした。キャリアや幸福についてもっと考えてみたい人は、カレンの著書The Bounce Back Book: How to Thrive in the Face of Uncertainty, Setbacks and Losses(邦訳『心の疲れがとれる本』PHP研究所)をお読みになるか、ウェブサイトnotsalmon.comを参照してください。


原文:Four Ways to Bounce Back From Setbacks January 7, 2009