買い物袋、パタゴニアはもちろん有料です。それどころか、100円のデポジット制と、単なる有料化の一歩先を行っています。ゴミとして捨てれば1枚100円と買い物袋としては破格の値段を払わなければならず、その分、デポジットの100円を返してもらおうとお店に戻すインセンティブが強くなるわけです。

 こうして、お客を遠ざけると一般的には敬遠されることをいろいろとしているパタゴニアですが、だからといって業績が落ちたりはしていません。逆で、一般にマイナスだと信じられていることを推進しているからこそ、売上が伸びて好調なのだとパタゴニアでは考えています。証拠として挙げられているのが「1%フォー・ザ・プラネット」加盟企業の実績。「1%フォー・ザ・プラネット」というのは、売上の1%以上を環境保護活動に拠出すると約束した企業の連合体です。そう、「売上の1%」なので、赤字であっても環境保護活動の支援をしなければならず、かなりきびしい条件だと言えます。そして、この「1%フォー・ザ・プラネット」加盟企業のトップ5社が、2008年から2009年に米国景気が大きく落ち込んだとき、いずれも史上最高の売上を記録したというのです。景気が悪くなると、皆、取引先を絞るし、財布のひもを締めなければならない場合、尊敬・信頼する会社から買おうとするからだとパタゴニアでは分析しています。

 

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レスポンシブル・カンパニー パタゴニアが40年かけて学んだ企業の責任とは

 

アウトドア系ブランドのパタゴニアの創業者であり、ロングセラー『社員をサーフィンに行かせよう』の著者、イヴォン・シュイナードの最新作。

同社が40年かけて試行錯誤してきた 地球環境保全や品質向上の取り組みを提示、社会的責任とビジネスをいかに両立させるかを説く。

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