オフィスの外に出ない限り、アイデアの良し悪しはわからない。

 これは私の確信である。多くの企業では、幹部に昇進する要件は「正しくある」ということだ。したがって上昇志向の強い役員たちは、物事を進める前に、計画からあらゆるリスクを取り除きたがる。だがイノベーションは学術的作業ではない。モデルは役に立つが、イノベーションは行動によって決まるものだ。

優れたイノベーターは、気分の浮き沈みが激しいときがある。

 自分たちが世界を変えようとしている理由を一息に語ったかと思うと、次の日には、考えると夜も眠れなくなったという3つのリスクについて語り、重大な仮説を検証する実験方法について詳しく説明しだす。

行動によってのみ、真実を得ることができる。

 分析によって真実を得ることはできない。もしイノベーションの意思決定を分析だけに基づいて行うならば、それまでに実践されなかったことはしないだろう。あなたがしようとしていることは、物事の漸進的な改善にすぎない可能性がある。だがもし本当に破壊的イノベーションを望むのならば――常識を打ち破り、飛躍的に成長する事業を創造しようとするのならば、そこには信念がなければならない。どんなに分析してみても、それが挑戦に値する真に革新的なことなのかは証明されない。

 信念を持ち続けよう。そして何かをやってみることだ。克服できない課題もいくつかあるかもしれない。だが、さらに大きなチャンスへとつながる何かを学ぶことになるかもしれない。結局はエジソンの言うとおりである。天才は、1%のひらめきと99%の努力である。まずは汗をかくことから始めよう。


HBR.ORG原文:A Few Ideas for Beleaguered Innovators November 17, 2011