ちなみにこの広告、賛否両論だったようです。パタゴニアの考え方を知っているファンを中心に「さすがはパタゴニア」という評価がある反面、「偽善的なイメージ戦略」というとらえ方をする人もいるからです。

 パタゴニアは製品を作って売らなければビジネスがなりたたないウエアメーカーなわけで、そこがこういう広告を打つのは自己矛盾だと思う人がいても不思議はありません。実際のところ、パタゴニア自身、「自己矛盾なのではないか」と悩みつつ歩んできたのですから。

 なにをどう悩んでいまのような考え方にいたったのかは、先月12月に刊行された『レスポンシブル・カンパニー』に詳しく紹介されています。本書はパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードらが書いたもので、節目でなにを考え、悩み、どう決断して歩んできたのかまでが書かれているのです。もちろん、過去にしてきたことがすべて正しく、また、成功してきたわけではありません。失敗については、なにをどう失敗したのか、また、その失敗を踏まえてどう軌道修正してきたのかも紹介されています。

「大量生産・大量消費の現代社会はこのままでいいのか」と少しでも疑問に思う仕事人にとって、考えさせられるところの多い良書だと言えるでしょう。

 

<新刊書籍のご案内>

レスポンシブル・カンパニー パタゴニアが40年かけて学んだ企業の責任とは

 

アウトドア系ブランドのパタゴニアの創業者であり、ロングセラー『社員をサーフィンに行かせよう』の著者、イヴォン・シュイナードの最新作。

同社が40年かけて試行錯誤してきた 地球環境保全や品質向上の取り組みを提示、社会的責任とビジネスをいかに両立させるかを説く。

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