3. コミュニケーション

 企業の株価は、将来の業績に対する期待について有用な情報を伝える。企業幹部は、一般に価値ドライバーを通して示されるこうした期待を細かく分析し、社内の予測と比較することが可能だ(価値ドライバーには、売上成長、営業利益率、投資要件などが含まれる)。市場の期待と自社の考えとの間に大きなギャップがある場合は、それがコミュニケーションやアクションを取るチャンスとなる。

 企業が市場は誤った期待をしていると感じた場合、CEOは両者のギャップを縮めるために、重要な価値ドライバーについて金融業界関係者と意見を交わすことが可能だ。それに対して市場が反応しなければ、経営陣はアクションを取り、この価値のギャップから恩恵を受けることができる。たとえば株価が過小評価されている場合、経営陣は自社株を買い戻すことが可能だ。一方、株価が過大評価されている場合は、買収資金として株式を発行することができる。

 株主価値の創造という考え方を捨てる理由は存在しない。むしろこの考え方は、かつてないほど重要になっている。問題は、この概念が広く誤解されていることだ。CEOは、株主価値創造の本当の意味を理解し、長期的な価値を創造するための戦略を実行する不屈の精神を持たなければならない。


原文:What Shareholder Value is Really About October 3, 2011