離れているから見えること

 自分のツイッターでは「あまりに長いこと眠りすぎて疲れたので今日は早く眠れた」というような、徹頭徹尾どうでもいいことをたまに書く。さすがにそういうのはやめてくれ、ということなので、この連載では経営についての話をする。

 で、これはもう絶対の確信なのだが、経営にとって本質的に大切なことというのは、「当たり前」の話ばかりである。いまも昔もこれからも、普通の人が普通の人に対して普通の人の力を合わせて普通にやっている。ビジネスというのはそういうものである。火星にロケットを飛ばして基地をつくろう、という話ではない(そういうビジネスもごくまれにあるだろうが、それはそれとしておいておく)。

 だから、優れた経営や戦略にとって本当に大切なことは、理屈からして「言われてみれば当たり前」なことになる。経営には「ウルトラC」とか「秘儀」とか「誰も知らない秘密の花園」はあり得ない。考えてみるに足る問題は、なぜそんな「当たり前」のことがなかなかできないのか、こっちのほうにある。「言うまでもないこと」と「言われてみれば当たり前のこと」とは違う。「言うまでもないこと」であれば言わないほうがいいのは言うまでもない。

『週刊10倍ツイート』でお話したいのは、「言われてみれば当たり前(でも、普段の仕事の中ではそれなりの理由があっておろそかになってしまう)」というような、ビジネス・パーソンの「盲点」である。

 自分で経営をしているわけではない。これからするつもりもない。さまざまな企業の経営や経営している人を傍から見ているだけ。それが僕の仕事。まったくもってユルい話だ。ただ、そういうユルい立場にいるからこそ、経営の前線にいる人々の「盲点」が見えるということもある。そこに僕のような仕事の役割が多少なりともあると考えている。

 ということで、1400字で終えようと思ったが、さっそく1624字になってしまった。次回以降、気をつけますので、今後ともひとつご贔屓にお願いいたします。

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