グローバル標準の人事制度:
「職務型」が主流

 一方、日本以外の国では、「職務型」と言われる人事制度が主流である。職務型の人事制度は1960年代にアメリカで急速に広がり、その後世界に広まった制度である。

 当時、アメリカで職務型の人事制度が広まった背景に、人種・性別・年齢による差別を撤廃する公民権法がある。会社内での序列や給与を決めるのに、曖昧かつ属人的要素が入りやすい「人・能力」をベースとした制度ではなく、職務を詳細に分析・評価する職務評価結果に基づいて序列や給与を決める職務型の制度は、客観性・説明性が高く、多くのアメリカ企業に受け入れられ、その後世界中に広まっていった。

 この職務分析・評価手法は、ヘイグループの創始者であるエドワード・ヘイが1940年代に開発したもので、世界共通の職務評価基準Hayガイドチャートは、世界9000社を超える企業に導入され、グローバル共通のモノサシとなっている。