アユでカエラ(僕からみればチヨなのだが)のサイバーバズの女性たちは、ファッションだけでなく、きっと内面もアユでカエラなのだろう。自分のやりたいことに挑戦する。しかし自分のスキなことに忠実で気負いがない(この辺、アユとカエラの人となりを知らないので100%推測で書いているのですが、大丈夫かな?)。仕事を楽しんでいる様子がみてとれる。きっとイイ経験を積んでいるのだろう。こういう会社は人を育てる。

 しかし、就職超氷河期といわれる咋今、いざ就職活動や仕事となると行動様式が驚くほどチヨになってしまう若者も少なくない。「あなた好みの女になりたい」とばかりに企業の人事担当者に「からみつく(小犬のように)」姿は就職の奴隷である。

 就職シーズンにビジネス街をフラフラしていると、いつものVネックのニット(当然素肌に着用)の代わりにリクルート・スーツに身を固めたチヨを散見する。右手には面接の予定がぎっしりつまった手帳、左手にはスマホ(プリクラつき)。内定が本格的に出る頃になると、大学はチヨ熱のるつぼ。一見アユでカエラな彼女たちは就職活動の直前までは内面も相当にアユでカエラなのだが、いよいよ就職となると悲しくなるほど従属的で、「右といわれりゃ右向いて」になってしまう。

 女子に限らず男子もそうなのだが、一部の(わりと多くの)若者の仕事に対する姿勢はまだまだチヨに過ぎると僕は思う。そんなに他律的に自分のキャリアを決めてしまって幸せなのだろうか。チヨは「くやしいけれど幸せよ」と暗い声でいうけれども、どうも信用できない。就職や仕事に対しても、普段どおりもっと明るく楽しく自由闊達なアユ&カエラで臨んでほしい。就職だ、仕事だといっても、自分を殺す必要はまったくない。高村さんの会社のように、いまはまだ小さくても、今どきのアユ&カエラがグルーヴしている活きのイイ会社がたくさんある。

 考えてみると、このような若者の行動様式は、大人のそれを反映しているともいえる。リアルタイムでチヨを経験した世代の大人には、ただひたすらにチヨで生きてきて、いまなおチヨであることをやめず、加齢とともにますますチヨの度合いを高めている人も多い。チヨに年季が入って、ほとんど島倉千代子化している人もいるほどだ。かたくなにチヨの大人は、活きのイイ若者から見限られつつある。「中途半端はやめて」と言いたい(←何のことかわからない若い読者も多いと思うが、各自調べていただきたい)。

 いつの時代も若者は大人の鏡だ。DCNのご同輩諸君、若者にとって魅力的なかっこいいDCNになろうではありませんか!
 

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