目指すのは、「青臭い」やつが青臭いままでいられる社会

伊賀:日本では、今はまったくリーダーシップ教育がなされていないので、まずは日本の現状に適したもの、第一歩目から踏み出せるようなものをつくるってことですね。でもそれは、最終的には、グローバルリーダーになるための評価基準に統合されるわけですよね?

小沼:ただ僕自身、「グローバルリーダー」という言葉は、どうしても英語偏重やアメリカ流の考え方をしようというイメージがあるので、あまり好きではないんです。僕のイメージとしては「ソーシャルイントラプレナー」という言葉が近いかもしれません。「企業内社会起業家」ですね。

 僕たちは社会の未来と組織の未来の両方を切り拓けるリーダーとなる人材を育てていきたいと思っています。社会と組織の未来、この両方を見ながら経営を考えられる人材がトップにいるべきですし、さらに言うと組織の中にこのような人材を増やすことで企業は輝きを取戻し、「青臭い」やつが青臭いままでいられる社会になるんではないでしょうか。

伊賀:リーダーシップという言葉と同様、グローバルリーダーという言葉も嫌いな人が多いですね(笑)。いずれにせよ、高い志もさることながら、その志がぶれないことが小沼さんのスパイクだと思うので、今後も自信を持って続けていってほしいと思います。

 私自身、小沼さんの活動にはとても期待していています。繰り返しになりますが、それは、日本の大企業と共同でフィールドリサーチをやりながら、その中から、日本が育てるべき人材の育成モデルを作れるんじゃないかと思うからです。個人的には、クロスフィールズの使命のひとつとして、日本における人材育成のモデルを作ることを掲げてもいいくらいだと思いますよ!

小沼:いまのお話、メモ取らせてください!(笑)

伊賀:小沼さんが作ろうとしている人材育成の基準が、最終的には公教育にまで浸透したらいいなあと思うんです。

 NPOは自発的な活動であること、小回りが利くことなどメリットも大きいのですが、社会全体を大きく変えていくには、公教育にリーダーシップや自分の志を持つことの重要性を教えるプロセスを組み込み、育てるべき人材の評価基準を浸透させる必要があります。

 全国の小学校や中学校で使える、教育の新しい基準や仕組みができればすばらしいですよね。そうなれば、日本を変える1つの可能性を秘めていると思います。

小沼:ありがとうございます。とても励みになります。

伊賀:こちらこそ。高い志をもってチャレンジしている小沼さんのお話しをお伺いできて、とても楽しかったです。ありがとうございました。

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