2011年11月号

「資本主義」改革論

脱近視眼、ステークホルダー主義、ガバナンスの健全化

ドミニク・バートン :マッキンゼー・アンド・カンパニー グローバル・マネージング・ディレクター

ドミニク・バートン

マッキンゼー・アンド・カンパニー グローバル・マネージング・ディレクター

ビジネス・リーダーたちにとって昨今の経済危機がもたらした最も深刻な結果は、資本主義自体の有効性に対する疑問である。資本主義が社会の発展に最適な経済制度ではあることに変わりはないが、一般大衆の信頼に値するように経済界の立場を回復するためにも、資本主義は刷新されるべきである。その改革は「四半期資本主義」から「長期的資本主義」への転換にほかならない。 そのためには3つの要素が必要である。第1に、企業と金融機関は短期志向を捨てて、長期に焦点を合わせられるよう、インセンティブと組織構造を刷新する。第2に、従業員やサプライヤー、顧客、債権者、地域社会、環境など、ステークホルダー全員の利益に役立つことは、企業価値を最大限に高めるという目標を達成するのに欠かせない、という考え方を組織に徹底させる。第3に、上場企業は、取締役会のガバナンス能力を強化し、あたかも企業のオーナーのつもりで統治させることにより、所有権の拡散と無関心が引き起こす、さまざまな企業病を克服できる。

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