2001年4月号
プライス・マネジメントの理論
G・J・テリスの九分類に見る
日本企業の「プライシング」には、体系(理論と実践)が存在しなかった。ITやインターネットの発達で、一物多価にはますます拍車がかかり、顧客へのパワーシフトも顕在化している。体系なくして、CRMをはじめワン・ツー・ワン・マーケティングなどに対応したプライシング戦略を展開することはできない。本稿では「テリスによる価格戦略の九つの分類」を紹介し、基本的な体系を踏まえながら、e時代に有効なプライシングとはどのようなものか、考察していく。