UPDATED FRI. JUL 30. 2010
ハーバード・ビジネス・レビューとは
「デジタル化における戦略」
次号の特集では、マッキンゼー賞を受賞した論文、全てを紹介します。マッキンゼー賞は1959年に始まり、最新の受賞があった2009年で、ちょうど50周年になります。この間に受賞した論文は110本、そのなかの一つに、マイケル・E・ポーターの「戦略の本質は変わらない」(2001年05月号)があり、次号にサマライズを掲載します。
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2007年9月号の読みどころ
脱管理主義のリーダーシップ
知識社会にふさわしいピープル・マネジメント
C&CからE&Eへ──。これは、もちろん「NECから東芝へ」ではなくて、コントロール・アンド・コマンドから、エンパワー・アンド・エンカリッジ(あるいはエネザイズほか、いろいろあります)へと、マネジメント・スタイルを変えなければならないというスローガンで、ちょうどインターネットに注目が集まりつつあった一九九〇年初頭にいわれたものです。そして一〇数年経った現在でも、相変わらず強く主張されています。
このポストモダンの文脈から、コーチングやメンタリング、チーム・マネジメント、サイレント・リーダーシップ、オープン・イノベーションなどが台頭してきました。すなわち、脱管理主義・脱階層主義であり、知識社会にふさわしいマネジメント・スタイルの模索でした。
これに合わせて、フレデリック・ハーズバーグが提唱した「衛生要因」、給与体系、就業規則、福利厚生の見直しと充実化が叫ばれてきました。最近のメンタル・ヘルス・ケアやワーク・ライフ・バランスなどもその一つです。
昨今の労働問題における動きを見て、七二年、ゼネラルモーターズのローズタウン工場での労働争議がきっかけで起こったクオリティ・オブ・ワーク・ライフ(QWL)運動、その後日本で広まった自主管理活動などを思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ひるがえせば、ホワイトカラーのマネジメントはかくも遅れており、そのハードウエア(制度)もソフトウエア(リーダーシップ)が現実に追いついていないともいえるかもしれません。
とはいえ、我々はこの半世紀にわたって、いかなるコンセプトやツールも万能ではなく、選択的であることを学んできました。おしなべて論じることは危険です。エンパワーメントやコーチングなどは、その趣旨は大いに賛同できますが、状況に応じて実施すべきであるにもかかわらず、いまや上司の義務かのように語られています。
また、金科玉条のごとく位置づけてしまうのも問題でしょう。ワーク・ライフ・バランスなどは、九九年の学習指導要領の全面改正による「ゆとり教育」のような方向に向かってしまうかもしれません。
最大の問題は、スタイルや諸制度の変更と同時に、管理と業務のプロセスを変えなければならないことでしょう。健康増進やメンタル・ヘルスに関する施策などを導入しても、本当に必要な人が受けられないのでは本末転倒です。
一生懸命働くことは、日本人の美徳です。この美徳を損なうことなく(アメリカの輸入ものをいたずらに信じるのは御法度です)、知識社会にふさわしいマネジメント・スタイルを確立したいものです。
2007年9月号
脱管理主義のリーダーシップ
定価 2,000円(税込)
特集
脱管理主義のリーダーシップ
「分散型リーダーシップ」のすすめ
完全なるリーダーはいらない
デボラ・アンコーナ
マサチューセッツ工科大学 スローン・スクール・オブ・マネジメント 教授
トーマス・W・マローン
マサチューセッツ工科大学 スローン・スクール・オブ・マネジメント 教授
ワンダ・J・オーリコフスキー
マサチューセッツ工科大学 スローン・スクール・オブ・マネジメント 教授
ピーター・M・センゲ
マサチューセッツ工科大学 スローン・スクール・オブ・マネジメント 上級講師
ありのままの自分に気づくことから始まる
「自分らしさ 」のリーダーシップ
ビル・ジョージ
ハーバード・ビジネススクール 教授
ピーター・シムズ
スタンフォード経営大学院 講師
アンドリュー・N・マクリーン
ハーバード・ビジネススクール 研究員
ダイアナ・メイヤー
元 シティグループ 執行役員
「脱」官僚主義の行動規範
CEOコンパクト 上司の期待と部下の期待の両立
ラリー・ボシディ
前 ハネウェル・インターナショナル 会長兼CEO
給料や福利厚生がすべてではない
「理想の職場」のつくり方
タマラ・J・エリクソン
コンコース・インスティテュート 学長
リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール 教授
上昇志向の仕事中毒を襲う危機
サミット症候群 学習曲線のピークで失速する人々
ジョージ・D・パーソンズ
パーソンズ・グループ 社長
リチャード・T・パスカル
オックスフォード大学 アソシエート・フェロー
わが道を行きたがる有能な部下とのつき合い方
「できる社員」は包容力で管理する
ロバート・ゴーフィ
ロンドン・ビジネススクール 教授
ガレス・ジョーンズ
INSEAD 客員教授
インテグレーティブ・シンキングのすすめ
偉大なるリーダーの思考法
ロジャー・L・マーティン
トロント大学 ジョセフ・L・ロットマン・スクール・オブ・マネジメント 学長
OPINION
組織人の品格
坂東眞理子
昭和女子大学 学長
HBR Articles
CMMIよりも簡単で効果的
PEMMでビジネスプロセスを改革する
マイケル・ハマー
ハマー・アンド・カンパニー 設立者
私はいかに「下半身不随」と対峙したか
車椅子のコンサルタント
グレン・E・マングリアン
フロンティア・ワークス 共同創設者
Serial Article
立石一真ものがたり「できません」と云うな
【第二回】倒産の危機、オートメーションとの出会い
湯谷昇羊
ダイヤモンド社 論説委員
BRAIN FOOD
ビッグ・シード・マーケティング
ダンカン・J・ワッツ
コロンビア大学 教授
ヨナ・ペレッティ
ライター
「沈黙は金なり」症候群
ジェームズ・R・デタルト
ペンシルバニア州立大学 スミール・カレッジ・オブ・ビジネス 助教授
エイミー・C・エドモンドソン
ハーバード・ビジネススクール 教授
笑顔と顧客満足の関係
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編集部
売上げの無知
ロバート・ショー
シティ大学 カス・ビジネススクール 客員教授
ビンセント=ウェイン・ミッチェル
シティ大学 カス・ビジネススクール 教授
長時間労働は必ずしも悪ではない
ハリス・アレン
ハリス・アレングループ プリンシプル
ウィリアム・ブン
ノースウエスタン大学 フェインバーグ・スクール・オブ・メディシン 教授
詩に学び、対話力を鍛える
デイビッド・ホワイト
詩人
新製品を開発する前に考えること
ポール・キャルスロップ
ベイン・アンド・カンパニー パートナー
ジョン・ハリソンを探せ
カリム・R・ラーカニ
ハーバード・ビジネススクール 助教授
ラルス・ボー・イエッペセン
コペンハーゲン・ビジネススクール 助教授
CHIEF OFFICERS
「ものが本来あるべき必然の姿」 をつくり上げる
平野友彦
プラマイゼロ 代表取締役社長
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