DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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 <2007年5月号 2007年04月号 2007年3月号> 最新号とバックナンバーの紹介
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the EDITORS
2007年4月号の読みどころ
「弁証法」思考 超ロジカル・シンキング
いま、なぜ弁証法なのか

 二〇〇四年七月、アメリカの競争力評議会(The Council on Competitiveness)が発表した通称「パルミサーノ・リポート」(“Innovate America: Thriving in a World of Challenge and Change”)に触発されてか、ここ数年来、日本産業界でもイノベーションがさかんに喧伝されています。
 ところが、イノベーションは偶然の産物であることがほとんどで、方程式というものがありません。ただし、どうやら異質なもの同士がうまく融合することで生まれてくるらしいというのが世界の共通認識です。
 イノベーションの一方で流行っているのが、「ロジカル・シンキング」をはじめ、論理的なビジネス・スキルの開発です。いわゆる「〜力」とか、言われるやつですね。これらは、つまるところベスト・プラクティスの学習です。
 これら二つのトレンドには、決定的なジレンマが存在します。すなわち、イノベーションの創造に、論理的で合理的なビジネス・スキル(しかも要素還元的に学習される)はあまり役に立たないということです。そして、このジレンマを解決するものこそ「弁証法」といえるのです。
 では、弁証法とは、どのような思考法なのでしょうか。
 どのような意見や考え方にも、矛盾が存在します。この矛盾を明らかにするために、その意見や考え方に疑問を呈し、議論するというのが、「ソクラテスの問答法」です。これが一般には、弁証法の起源といわれています。
 もし弁証法という言葉を聞いて、難解なイメージを抱かれるとしたら、それはドイツの大哲学者、ゲオルク・W・F・ヘーゲルの弁証法、あるいは全共闘(全学共闘会議)の世代の人たちには懐かしい、マルクス主義の弁証法などが影響しているのであろうと思われます。
 また、「正・反・合」、すなわち「テーゼ」(ある命題)と「アンチテーゼ」(その命題と矛盾する別の命題)を戦わせ、ここにアウフヘーベンを起こすことで「ジンテーゼ」(これらを本質的に統合した命題)を導き出す対話法としても知られているはずです。
 ちなみに、弁証法はこのような症状の人に、特にお勧めです。

●前例主義である。
●業界や社内の慣例や常識にとらわれている。
●雑誌や新聞の記事をうのみにする。
●データの根拠を疑わない。
●調査や分析の結果に固執する。
●持説を曲げない。
●言い訳が多い。
●物事に淡白である。
●グーグル検索が好き。
●経験を軽んじる。
2007年4月号 「弁証法」思考 超ロジカル・シンキング
定価 2,000円(税込) この本を購入
表紙
特集 「弁証法」思考 超ロジカル・シンキング
弁証法でイノベーションを生み出す
超ロジカル・シンキング
記事詳細
大前研一  ビジネス・ブレークスルー大学院大学 学長
分析と論理を超えた「人間の力」を問い直す
フロネシスの知:美徳と実践の知識創造論
記事詳細
野中郁次郎  一橋大学 名誉教授 カリフォルニア大学バークレー校 ゼロックス知識学ファカルティ・フェロー
紺野 登  多摩大学大学院 教授、コラム 代表
矛盾によって歴史はつくられてきた
「弁証法」の可能性
記事詳細
カトリーヌ・マラブー  パリ第一〇大学 哲学部 教授
全体思考を培う六つの感性
左脳思考と右脳思考を融合させる
記事詳細
ダニエル・H・ピンク  『ハイ・コンセプト』著者
シングル・ループ学習では組織は進化しない
「ダブル・ループ学習」とは何か
記事詳細
クリス・アージリス  ハーバード大学 名誉教授
失敗する組織は学習スピードが速い
「意図した失敗」のすすめ
記事詳細
ポール・J・H・シューメーカー  ペンシルバニア大学 ウォートン・スクール マック・センター・フォー・テクノロジカル・イノベーション リサーチ・ディレクター
ロバート・E・ガンサー  ロバート・E・ガンサー・コミュニケーションズ 創設者
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