DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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DHBR 目次と読みどころ
<2007年2月号 2007年01月号 2006年12月号> 最新号とバックナンバーの紹介
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the EDITORS
2007年1月号の読みどころ
Aクラス社員のマネジメント
Aクラス社員とは成長という「役割」に目覚めた人たち

 カナダの心理学者、アルバート・バンデューラは、一九五〇年代後半、「社会的学習理論」を提唱しました。これは、子どもは親を手本に真似することで、さまざまなことを学び、成長していくというものです。
 そして七〇年代、この理論を企業内教育に援用した「ビヘイビアー・モデリング」(behavior modeling for pro-ductivity)という手法が考えられました。これは、ロール・モデルとなる社員の思考や行動の様式を学ぶことで、組織の底上げを図り、社員一人ひとりの能力の均質化を図ろうというものです。ちなみに、七四年にゼネラル・エレクトリックが管理者研修に導入したのが最初といわれています。
 この考え方にのっとれば、組織内における能力格差は次第に縮まっていくはずなのですが、やはり優劣というものが生じます。
 能力の優劣が論じられる時、えてして知的水準という暗黙の前提がつきまといますが、旧帝国大学を卒業した秀才やMBAホルダーが大して役に立たないといった話がよく聞かれます。
 また、今号の「GE出身者でも失敗する」、あるいは二〇〇四年一〇月号に掲載した「スター・プレーヤーの中途採用は危険である」という論稿でも示されているように、一流コンサルティング会社出身の自称プロフェッショナルや大手企業のスター社員が期待外れということも珍しくありません。
 はたして、能力の優劣が人材の優劣を規定するのでしょうか。
 アリやハチなどの社会性昆虫の集団を見ると、たとえば働きアリの場合、その二〇%が一生懸命働き、残りの八〇%はあまり働かないといわれます。では、前者と後者を隔離して二つの集団に分けると、一生懸命働く二〇%の集団でも、あまり働かない八〇%の集団でも、それぞれ働き者の二〇%と怠け者の八〇%に分かれるそうです。
 免疫学の権威、東京大学名誉教授の多田富雄氏は「遺伝子の一つひとつがそれぞれ役割を持っている」と言います。生命の維持に積極的に働く遺伝子もあれば、何もしない遺伝子、つなぎ役を果たす遺伝子があり、どれか一つに偏るということはないそうです。
 実は、Aクラス社員とは、一般に信じられている能力の優劣によって類別されるのではなく、能動的か受動的かにかかわらず、自分が所属する組織を成長させるという「役割」を担うことに目覚めたか否かによるのではないでしょうか。したがって、BクラスにしてもCクラスにしても、同じく何らかの役割を担っているわけです。
 ひるがえって、全員が全員、一騎当千の働きをするという組織など存在せず、仮にあったとしても、それは不健全で脆弱な組織になってしまうのではないでしょうか。
2007年1月号 Aクラス社員のマネジメント
定価 2,000円(税込) この本を購入
表紙
特集 Aクラス社員のマネジメント
人は「論理」と「現場」の行き来で磨かれる
「経営者人材」育成論
記事詳細
三枝 匡  ミスミグループ本社 代表取締役社長・CEO
誤解だらけの未開拓領域で失敗しないために
エグゼクティブ・コーチングの原則
記事詳細
ストラトフォード・シャーマン  エグゼクティブ・コーチング・ネットワーク シニア・バイス・プレジデント
アリッサ・フリース  エグゼクティブ・コーチング・ネットワーク 創業者兼CEO
一流の経営者人材を見極める
マネジメント IQ:経営力の知能指数
記事詳細
ジャスティン・メンケス  エグゼクティブ・インテリジェンス・グループ マネージング・ディレクター
転職を防ぎ、生産性を高める
困ったAクラス社員を手なずける法
記事詳細
スティーブン・バーグラス  臨床心理士
グラクソ・スミスクライン、IBM、ロシュに学ぶ
Aポジション・マネジメント
記事詳細
マーク・A・フセリド  ニュージャージー州立ラトガーズ大学 スクール・オブ・マネジメント・アンド・レイバー・リレーションズ 教授
リチャード・W・ビーティ  ニュージャージー州立ラトガーズ大学 スクール・オブ・マネジメント・アンド・レイバー・リレーションズ 教授
ブライアン・E・ベッカー  ニューヨーク州立大学 スクール・オブ・マネジメント 教授
環境が能力を左右する
GE出身者でも失敗する時
記事詳細
ボリス・グロイスバーグ  ハーバード・ビジネススクール 助教授
アンドリュー・N・マクリーン  ハーバード・ビジネススクール 研究員
ニティン・ノーリア  ハーバード・ビジネススクール 教授
OPINION
企業運営の軸足を定める
斎藤顕一  フォアサイト・アンド・カンパニー 代表取締役 ビジネス・ブレークスルー大学院大学 教授
HBR Articles
法令遵守を超えた効果
SOX法で効率経営を実現する
記事詳細
スティーブン・ワグナー  デロイト・アンド・トウシュ パートナー
リー・ディトマー  デロイト・コンサルティング プリンシパル
顧客満足度や従業員モラールはどこまで業績に影響するのか
非財務指標の罠
記事詳細
クリストファー・D・イットナー  ペンシルバニア大学 ウォートン・スクール 教授
デイビット・F・ラーカー  ペンシルバニア大学 ウォートン・スクール 教授
HBR Case Study
カリスマCEOの後継者の悩み
経営改革か、業績改善か
[コメンテーター]
ロバート・A・エッカート  マテル 会長兼CEO
スティーブン・F・ディヒター  トゥルーポイント・パートナーズ ディレクター
パトリック・J・キャナバン  モトローラ シニア・バイス・プレジデント
ケリー・サルコビッチ  ボズウェル・グループ 創立者
[ケース・ライター]
マイケル・ビアー  ハーバード・ビジネススクール 名誉教授
BRAIN FOOD
みんなの意見が正しい時、正しくない時
キャス・R・サンスティン  シカゴ大学 教授
金融工学でエイズに克つ
メルゲン・レディ  デロイト コンサルタント
ボーティ・スワネポール  ハーモニー・ゴールド シニア・マネジャー
サプライチェーンを知る者がイノベーションを制する
カルロス・ニーゼン  ベイン・アンド・カンパニー パートナー
ブルフ・ベラー  ベイン・アンド・カンパニー パートナー
「グリーン電力証書」購入上の注意
オーデン・シンドラー  アスペン・スキーイング・カンパニー 環境担当ディレクター
スマート・デザインの時代
ダン・ウィリアムズ  TZリミテッド クリエイティブ・ディレクター
女性役員にまつわる裏腹な現実
ドーン・S・カールソン  ベイラー大学 准教授
K・ミッシェル・カクマー  アラバマ大学 教授
ドゥェイン・ホイットン  テキサスA&M大学 助教授/TD>
エンタテインメント事業のマーケティング
ダンカン・J・ワッツ  コロンビア大学 教授
スティーブ・ハスカー  マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー
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ゲイリー・カウフマン  組織行動学者
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成長のための内部統制
持永勇一  早稲田大学大学院 会計研究科 教授
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IT部門を事業部門と融合させよ
藤原章一  リクルート 執行役員 FITエグゼクティブオフィサー
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