DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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DHBR 目次と読みどころ
<2006年01月号 2005年12月号 2005年11月号> 最新号とバックナンバーの紹介
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the EDITORS
2005年12月号の読みどころ
高業績の経営 組織能力を極大化する
高業績を継続してこそ高業績組織

 組織という「系」は、いかに経営者が開放系を志向しても、社内と社外を隔てる「壁」がすべてなくなることはなく、やはり閉鎖系の特性に縛られざるをえません。
「閉鎖系において、エントロピーはたえず増大する」というのは、イギリスの物理学者ウィリアム・トムソン(またはポーランド物理学者、ルドルフ・クラウジウス)が発見した「熱力学の第二法則」ですが、誤解を恐れずに言えば、組織でもエントロピーは放っておくと増大していく傾向が見られます。
 この場合のエントロピーとは、三菱マテリアルの元社長、秋元勇巳氏が自著『しなやかな世紀』で表現された「役立たずの度合い」という定義を借りれば、不平や不満、怠惰、官僚主義、無手勝流、価値観の喪失といったところでしょうか。ならば、成功体験ゆえに苦境に陥ることも、戦略が失敗して業績が悪化することも、つまるところ、エントロピーの仕業のように思えます。
 真の高業績企業とは、好不況といった外部要因の影響に大きく左右されることなく、平均以上のパフォーマンスを「継続して」実現できる組織ではないでしょうか。つまり、社内のエントロピーを最小化する術に長けている企業と言い換えられます。ひるがえって、一回や二回、うまくいったのは本当の実力ではないということです。
 利益を継続的に創出できない組織では、賢くない努力でも、かいた汗が評価されたり、フィードバック・ループが確立されていないために反省が生かされなかったり、急場が招かれると場当たり的にしのいだり、好調時にはその追い風だけに身を任せたりと、エントロピーをいたずらに増大させるマインドセットが染みついています。
 この「継続的に高業績を実現する」という命題へのヒントを提供してくれる書籍として、次の三冊を推薦します。
 ●ジェームズ・C・コリンズ著『ビジョナリー・カンパニー2:飛躍の法則』(日経BP社)
 ●アリー・デ・グース『リビングカンパニー:千年企業への道』(日経BP社)
 ●山中信義『成熟した製造業だから大きな利益が上がる:四三年連続増収!四七年連続増配!超優良企業エマソン驚異の経営』(日本能率協会マネジメントセンター)

 なお、三冊目の関連情報として、一九九二年、エマソン・エレクトリックのCEOであるチャールズ・F・ナイトがメEmerson Electric: Consistent Profits, Consistentlyモ という論文(邦訳「エマソン社の恍エ搨実経営:三四年連続増収、三五年連続増配の秘密」)をHBR誌に寄稿し、マッキンゼー賞を受賞しています。
2005年12月号 特集:高業績の経営 組織能力を極大化する
定価 2,000円(税込) この本を購入
表紙
特集 高業績の経営 組織能力を極大化する
〈リナックス〉とトヨタ生産方式に学ぶ
コラボレーションの成否は「取引コスト」が左右する
記事詳細
フィリップ・エバンス  ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント
ボブ・ウォルフ  ボストン コンサルティング グループ ボストン支社長
ブレークスルーを実現するために
ヴィルトーゾ・チームのつくり方
記事詳細
ビル・フィッシャー  IMD 教授
アンディ・ボイントン  ボストン大学 キャロル・スクール・オブ・マネジメント 学長
「リーダーシップの根源的状態」がつくる
リーダーシップ:至高の瞬間
記事詳細
ロバート・E・クィン  ミシガン大学 ロス・スクール・オブ・ビジネス 教授
最悪の状況下で最高の成果を上げる
失敗が許されないチームの教訓
記事詳細
SWATチームに学ぶ
  ロサンゼルス市警察 副署長:マイケル・R・ヒルマン
アフガニスタン復興プロジェクトに学ぶ
  世界銀行 元アフガニスタン復興担当マネジャー:フィリッペ・ドンジェ
消防隊に学ぶ
  消防大学校 研修官:ロバート・R・マーガリス
アメリカン・フットボール・チームに学ぶ
  心理学者:マリー・コッシュ
イベント・プロデュースに学ぶ
  エリザベス・K・アレン創立者:エリザベス・K・アレン
レーシング・チームに学ぶ
  エバーンハム・モータースポーツ 社長兼CEO:レイ・エバーンハム
顧客と従業員のエンゲージメントを最適化する
ヒューマン・シグマ:良質な顧客接点をつくる
記事詳細
ジョン・H・フレミング  ギャラップ・オーガニゼーション 主任研究員
カート・W・コフマン  ギャラップ・オーガニゼーション グローバル・プラクティス・リーダー
ジェームズ・K・ハーター  ギャラップ・オーガニゼーション 主任研究員
管理、責任、影響、支援範囲を最適化する
業績は「権限と責任」に従う
記事詳細
ロバート・サイモンズ  ハーバード・ビジネススクール 教授
予算の未達を防ぐ
戦略と業績を乖離させない七つの法則
記事詳細
マイケル・C・マンキンズ  マラコン・アソシエーツ マネージング・パートナー
リチャード・スティール  マラコン・アソシエーツ パートナー
『エクセレント・カンパニー』以後の変遷
「高業績理論」の過去と未来
記事詳細
ジュリア・カービー  HBR シニア・エディター
OPINION
大学の社会的責務
杉山武彦  一橋大学 学長
HBR Articles
在庫起因コストを明らかにせよ
IDC:HPの新・在庫管理手法
記事詳細
ジャンパオロ・カリオーニ  ヒューレット・パッカード サプライチェーン戦略企画担当ディレクター
サビエル・ド・モンテグロス  ヒューレット・パッカード サプライチェーン開発担当ディレクター
レジーヌ・スラグマルダー  INSEAD 助教授
リュック・N・ファン・バッセンホーブ  INSEAD 教授
リンダ・ライト  ヒューレット・パッカード ファイナンス・マネジャー
Serial Articles
[第3回]サービス・エコノミーのフロンティア
サービス・プロフェッショナルを育成する
記事詳細
松永達也  日本アイ・ビー・エム 執行役員
HBR Case Study
長年の信頼関係をかなぐり捨てて
サプライチェーンの統合をいかに社内に納得させるか
[コメンテーター]
シャキール・モザファー  ICI グローバル・サプライチェーン担当 グループ・バイス・プレジデント
ロバート・W・モファット・ジュニア  IBM シニア・バイス・プレジデント
ジョン・D・ブラスコビッチ  A・T・カーニー ヴァイスプレジデント
ニック・ラホウチック  リミテッド・ブランズ エグゼクティブ・バイス・プレジデント
[ケース・ライター]
ヨッシ・シェフィ  マサチューセッツ工科大学 教授
BRAIN FOOD
マニュアル化が社員を幼児化させる
フランク・フレディ  ケント大学 教授
信頼が「チーム力」を損なう
ガーディナー・モース  HBR シニア・エディター
発展途上国の不当労働を一掃する法
レジナ・M・アブラミ  ハーバード・ビジネススクール 助教授
レオナルド・ビエマン  テキサスA&M大学メイズ・ビジネススクール 教授
そろそろインターネットに制限を
ジョナサン・ジットレン  ハーバード・ロースクール 助教授
企業文化の影響力
トーマス・ケル  ハイドリック・アンド・ストラグルズ シニア・パートナー
ジョージ・T・キャロット  ハイドリック・アンド・ストラグルズ シニア・パートナー
世界の成長力格差
エドワード・E・リーマー  カリフォルニア大学ロサンゼルス校 教授
ピーター・K・ショット  エール・スクール・オブ・マネジメント 准教授
BOOKS in REVIEW
豊かな社会の光と影
山田昌弘  東京学芸大学 教育学部 教授
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