自己成長を最速かつ確実に実現するシンプルな方法

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日々のやるべき仕事をこなしながら、自分成長を実現することは容易ではない。ただし、やみくもに時間をかけても効果は期待できない。自分が何をすべきかを明らかにし、ゴールに至るまでの道を最速で駆け上がることが必要である。本記事では、効率的かつ効果的なキャリア開発を実現する2つのステップが示される。


 仕事をしながら自分を成長させていくのは、そう簡単ではない。私の経験に照らせば、大成功を収めているグローバル企業でさえ、将来を背負って立つ人材の育成にかけては、平均かそれ以下の実績しか示していない。たいていの企業は、働く人の真のニーズを明快にせず、人材開発に最も効果のある選択肢についても曖昧だ。

 問題は、同じ業界内で高いパフォーマンスを発揮したいと考えているすべての人が、あなたのライバルだという点である。あなた自身がより多くの能力をより短期間に伸ばせば、今日、高いパフォーマンスを上げることができ、将来のパフォーマンスで秀でるチャンスを獲得し、こうして好循環が定着する。

 キャリア開発は重要だ。ではどうすれば、成功への最短かつ最も確実な道を策定できるだろうか。

自分の成長速度を上げる

 能力を伸ばすのに最も効果が上がる方法については、研究で明らかにされている。オン・ザ・ジョブ・トレーニング、社会的学習、そして正規の学習を組み合わせる方法であり、別名「70-20-10モデル」としても知られる。職業上の成長の約70%は実務経験に由来し、20%は他者との交流に由来し、残り10%が正規の教育に由来するという研究結果が出ているのである。

 成長をサイクルとしてとらえると、「成果を上げる→フィードバックを得る→次にはより高い成果を上げる」となる。経験がこの成長サイクルの原動力になるので、どの経験が最も重要であるかを理解して、その経験をできるだけ多く、できるだけ早く積みたいものだ。

 最初に、キャリア開発の行程の出発点と望ましい到達点を明確にしたい。ごく当たり前のことではあるが、成長プランを立てる段階で往々にして見落とされる点だ。

 成長を促進する2つの主要なステップは、以下の通りである。

 1. 現在地/目的地を決定する。

 2. 経験(エクスペリエンス)を積み、パーソナル・エクスペリエンス・マップを作成する。

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