嫌いな人と仕事をうまくやる6つのアドバイス

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心から尊敬しあえる相手と働けることは理想的だが、実際には、まったく馬が合わない人と仕事をしなければならないケースもある。特に、そうした人たちと協力しなければ成果が上がらない状況の場合、どうすればよいだろうか。ずるずると関係を悪化させたところで、問題は解決しない。筆者は、好きではない人と一緒に働かなければならない人に6つのアドバイスを贈る。


 数ヵ月前、かつてのクライアント(仮にケイシーとしよう)から近況を知らせる電話が入った。彼女が何ヵ月か前に世界的な大手金融サービス企業に入社した際、私は移行期間のサポートをした。そのプロセスを慎重かつ思慮深く進める彼女の姿を覚えていたので、早くも成果を出したという報告だろうと思った。

 ところが、ケイシーは単純だが深刻な問題があると告げた。同レベルの上級管理職(仮にマルタとしよう)と反りが合わないと言うのだ。

 2人は出だしでつまずき、時が経っても関係は一向に改善しなかった。ケイシーが言うには、マルタと良好な関係が築けないことが成功の妨げとなり、社内での昇進を阻むおそれがあることが、火を見るよりも明らかになってきたという。

 私と話をして状況を整理していくなかで、ケイシーは、マルタが周囲には才能と実績があり、人気もあるエグゼクティブだと思われていて、意地悪なわけでも気難しいわけでもないと述べた。その一方で、マルタのことをどうしても好きになれないと認めた。2人は異なるスタイルの持ち主で、マルタはケイシーの神経を逆なでするのだ。

 ケイシーと私は何度も会話を重ねて、問題に取り組んだ。

 彼女が入社して最初の数週間に作成したステークホルダー・マップを見直すと、期待通りの成果を上げるには、マルタの協働と連携が不可欠であることがわかった。マルタとの関係をより正直に評価するうちに、ケイシーは自分がマルタに歩み寄ろうとしていなかったことに気づいた。マルタに彼女の意見や見解に価値があるとは伝えず、彼女とも彼女のチームともコミュニケーションを断ち、事実上、彼女を避けようとしていたのだ。

 そこでケイシーは、マルタとうまく協働すべく、有用な戦略をいくつか立てた。どれもけっして簡単ではなく、気楽にできることでもないが、好きではない人と一緒に働かなければならない時に、ほとんどの人がこれらのアイデアと洞察を活用できる。

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