Going Digital 社会、市場のデジタル化を日本企業変革のチャンスにする

デジタル時代の消費者獲得に
日本企業はどう取り組むべきか

――「アクセンチュア2018デジタル消費者調査」から見える機会と課題

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アクセンチュアが日本を含む19ヵ国、2万1000人のオンラインユーザーを対象に「2018デジタル消費者調査」を実施した。リアルとデジタルの融合を今後よりいっそう深める接点として注目される「スマートスピーカー」「オンデマンド動画体験」「自動運転」「AR/VR(拡張現実/仮想現実)」の4分野から消費者動向をリサーチ。この概要とともに、デジタル時代の消費者獲得に向けて日本企業はどう取り組むべきかについて聞いた。※インタビュー調査:2017年10~11月

「スマートスピーカー」が急速に普及する段階に入った

中村健太郎
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部
通信・メディア・ハイテク日本統括
マネジング・ディレクター

フューチャーアーキテクト、ローランドベルガー、BCGを経て2016年にアクセンチュアへ参画。全社成長戦略、新規事業創造、デジタル、組織・人材戦略、M&A戦略等の領域で、幅広い業界のコンサルティングに従事。

――調査結果によると、話しかけて操作する「スマートスピーカー」は今後、急速な普及が予想されるようですね。

中村健太郎(以下・略) はい。新技術はイノベーターとアーリーアダプターを合わせた層(積極的に新技術を求めるユーザー層)に普及した段階(普及率16%超)で急速に広がっていくという「キャズム理論」があります。これに基づくと、図表1のように、ほとんどの国で普及率が16%を超えていますから、いよいよその段階に入ってきたといえるでしょう。さらに近年の新技術は、10%前後から急速に普及率が上昇しています。日本でもまだ所有率は11%ですが、2018年中には20%を超えると見られていて、今後、普及が更に加速すると考えられます。

――最初は興味本位で購入した人も多いと思いますが、その後、実際に使われているのでしょうか。

 日本を対象とした使用頻度・満足度調査では、図表2のように、毎日使う人と週数回使う人を合わせると80%、満足度については90%の人が「満足している」と答えています。日本におけるスマートスピーカーの使用頻度は高く、満足度も高いといえるでしょう。

――ただ日本の場合、日本語対応のために発売が遅れ、海外に比べるとそれほど浸透しているとは思えません。スマホのように生活やビジネスに不可欠なものになっていない気がしますが、本当に急速に広まっていくのでしょうか。

 デジタルデバイスの特性として、使う前はなかなか実生活の中で使うイメージがわきにくいことがあげられます。スマートフォンが日本に紹介された時も、関係者の多くは「日本では普及しないのでは?」と口にしておりましたが、今では生活になくてはならない存在になっております。スマートスピーカーも、実際に利用している人の満足度を鑑みると、今後は急速に普及が拡大すると見ております。

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