デジタル時代のビジネスモデルを徹底分析
――書評『プラットフォーム革命』

1

ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第74回は、アプリコの創業者・CEOのアレックス・モザドと同社のプラットフォーム責任者であるニコラス L. ジョンソンの共著書プラットフォーム革命を紹介する。

プラットフォーム企業の隆盛

 現在、時価総額が世界最大級の企業と言えば、アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アリババなどで、そのいずれもがプラットフォーム・ビジネスを展開している。また企業価値10億ドル以上の未公開企業「ユニコーン」にも目を向けると、ウーバーやエアビーアンドビーなどが名を連ね、その半数以上がプラットフォーム企業だ。買い手と売り手、利用者と提供者など、相互に依存する複数のグループを結び付け、相互に恩恵をもたらすビジネスモデルであるプラットフォームは、いまや産業・社会・生活の隅々に変化をもたらす存在になっているのだ。

 このような爆発的な成長を続けるプラットフォームのビジネスモデルについて、徹底的な分析を試みたのが今回取り上げた『プラットフォーム革命』である。

 本書の著者の一人アレックス・モザドは、2009年にブラックベリー向けのアプリ開発会社アプリコを創業した。アプリコはその後iOSとアンドロイド向けのアプリ開発にシフトして、一時期は米国で最も成功したアプリ開発業者の一つとなったが、その後「世界初のプラットフォーム・イノベーション会社」に鞍替えし、さまざまな企業やスタートアップと組み、プラットフォームづくりを請け負っている。本書には、プラットフォーム・ビジネスに関わり続けてきた著者たちの経験と知識が詰め込まれているように思われる。

次のページ  すべてのビジネスマンに欠かせない、プラットフォームへの理解»
1
EIシリーズ特設サイト誘導
DHBRおススメ経営書」の最新記事 » Backnumber
今月のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
世界のエグゼクティブが注目する話題の新シリーズEI Emotional Intelligence  知識から感情的知性の時代へ 待望の日本版創刊
定期購読
論文セレクション
DHBR2019年1月号『フェイクニュース』発売!
  • facebook
  • Twitter
  • RSS
アクセスランキング

スペシャルコンテンツ