2012年8月号 特集 イノベーション実践論 記事詳細

■ 特集 イノベーション実践論

特許件数だけでは測れない R&D投資を最適化する指標

これまで、企業業績や時価総額との関連性を検証するR&Dの有効性を評価するよい指標がなかった。指標には「均一性」(どのような状況であっても同じように解釈できる)、「普遍性」(すべての企業に当てはまる)、「信頼性」が欠かせないが、これまでよく用いられてきた特許件数を例に取れば、イノベーションのすべてを特許として申請するわけではない、またその多くが商業化されない、さらに利益を予測することも難しいなど、欠点が多かった。

本稿で提示された新しい指標RQは、経済学で使われてきた資本と労働力の生産性を分析する式をR&Dに当てはめたものである。売上高、有形固定資産、人件費、R&D支出のデータを入れ、回帰分析と対数変換によりRQが求められる。

筆者たちがアメリカで上場しているすべての企業について分析したところ、R&D投資は不足していることがわかった。RQの示す最適値にR&D投資を増やすと、時価総額は何と1兆ドルも増えることが判明したのである。


アン・マリー・ノット   ワシントン大学 オーリン・ビジネス・スクール 教授

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