時間を無駄にするだけの
会議を避ける5つの方法

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 第4の方法として、どうしても断りにくい場合は、少し妥協することで影響を最小限に食い止めることだ。

 会議に出てしまうと、たいてい1時間かそれ以上の時間を取られてしまう。メールで報告をしてくれないか、あるいは、電話であなた自身の考えを聞いてくれないかと、会議の主催者に確認してみよう。

 緊急の議題でないようなら、時間を稼ぐという手もある。「これから3週間出張で飛び回らなくてはいけないので、その後で改めて相談ということでどうでしょう。23日から始まる週にメールください。そこで互いのスケジュールをすり合わせましょう」と提案してみるのだ。相手はたいてい他の仕事で忙しくなって忘れるか、緊急だと思ったがそれほど重要な問題ではなくなっていることに気づく場合が多い。協力的な姿勢を示すので好感を持たれるうえ、会議に出る必要もない。

 第5の方法として、時には出席せざるを得ない場合もあるが、少なくとも、あなたの時間は限られていること、むやみに出席要請をすべきではないことを、上司や同僚に知ってもらうことはできる。たとえば、次のように言ってみよう。

「木曜日にプロジェクトAに関する会議に出てほしいとのことですが、ご存じの通り、私はいまプロジェクトBにかかりきりで、こちらの納期は大変厳しいものです。あなたは全体を見渡せる立場にいらっしゃるので、確認させてください。プロジェクトBにあてる時間を削ってでも、私がこの会議に出る価値はあるでしょうか。重要だということでしたら、もちろん出席します」

 思いやりに満ちた上司や同僚でも、時には、あなたの時間が有限であることを忘れてしまうものだ。やんわりと思い出させることで、彼らもはっと気づき、軽はずみな出席要請によって、あなたがどうなるかを理解してくれるだろう。

 現代のビジネスライフにおいて、会議は一種の厄災である。社員の時間を月に平均で62時間も消費している(その半分は無駄と推定される)。これに対して、受動的に攻撃性を発する態度で応戦するビジネスパーソンも少なくない。わざと遅刻してみせたり、人の話を聞かずにスマホをいじっていたり、といった態度だ。しかしそれらは最悪の選択だろう。同僚を無視したり、他人の時間を尊重しなかったりしても問題ないという文化が、オフィスに根付いてしまうからだ。

 そこで、今回紹介した戦略を駆使すれば、出席要請を減らし、自分の時間を守りやすくなる。会議から会議へと走り回るのではなく、あなたの評価と報酬に結びつく、価値ある仕事に取り組めるようになるのだ。


HBR.ORG原文 How to Get Out of a Meeting You Know Will Waste Your Time, January 03, 2018.

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ドリー・クラーク(Dorie Clark)
マーケティング戦略のコンサルタント、講演家。デューク大学フクア・スクール・オブ・ビジネスでも教鞭を執る。著書に、Entrepreneurial YouReinventing YouStand Out(いずれも未訳)がある。無料のEntrepreneurial You 自己診断も受けられる。

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