マイクロソフトの変革を現職のCEOが自ら語る――書評『Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)』

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ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第68回はマイクロソフトの現CEOサティア・ナデラ氏らによるHit Refresh(ヒット リフレッシュ)を紹介する。

大企業にも必ず訪れる転換期

 世界のクラウド市場で圧倒的なシェアを誇っているのがアマゾンのアマゾン ウェブ サービスである。その背中に追いつこうと、マイクロソフトは戦略の転換を進めている。現CEOのサティア・ナデラ氏がクラウドシフトを図り、現在はクラウド事業の成長が著しい。マイクロソフトと言えば、「ウィンドウズ」という印象が強かったが、そのウィンドウズ中心主義のアプローチから離れることが出来ているのだ。

 マイクロソフトはいかに変わろうとしているのか。まさに、変革の最中にある同社が、いかにして企業文化を変え、戦略の転換を図っているのかを、当事者であるCEOのナデラ氏自身が語っているのが本書Hit Refresh(ヒット リフレッシュ)である。

提供される3つの視点

 本書は3つの点において、興味深い。まず、本書は現役のCEOによる著作であるという点である。経営者たちが退任後に、自分の在職中の企業変革について語る本は多い。しかし、サティア・ナデラ氏がCEOに就任したのは、2014年2月のこと。「変革のさなかにCEOが考えたことをまとめた本にしようと思っていた」という本人の言葉にあるように、まさに企業変革の当事者として、世の中を変革するテクノロジーを生み出している一人として、その経験をリアルタイムに記している。

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