Going Digital 社会、市場のデジタル化を日本企業変革のチャンスにする

自己変容する組織:Living Organization-(1)
~VUCA・デジタルディスラプションを勝ち抜く人材・組織の姿~

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VUCA(Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧))・デジタルディスラプション(デジタルによる創造的破壊)の時代を迎える一方で、日本においてはディスラプターも登場せず、イノベーションも起こらず、グローバルな価値創出競争から取り残されている状況だ。VUCA・デジタルディスラプションを勝ち抜くには何が必要か。2回にわたり、人材・組織の観点から考察する。

グローバルな価値創出競争から取り残される日本企業

 VUCAという言葉に代表される、何が起こるか予測不能で、異業種からディスラプターが突如現れ、ものすごいスピードで市場を席巻し、戦いのゲームが根本から変わるということが日常茶飯事で起こっている(図1)

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出所:サリム・イスマイル他『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』、2015年

 結果として、グローバルトップ10の顔ぶれはここ10年で大きく入れ替わり、上位10社の時価総額の合計は1.6倍になっている(図2)

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出所:アクセンチュア

 一方、日本では、ここ10年で時価総額10社の顔ぶれはほとんど変わらず、上位10社の時価総額の合計は1.1倍と微増しているだけである(図3)

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出所:アクセンチュア

 また日本の生産性(一人当たりGDP)はOECD加盟23カ国中21位であることは、昨今の働き方改革の議論でよく知られているところである。

 要は日本においてはディスラプターも登場せず、イノベーションも起こらず、生産性も上がらず、企業価値も向上していないという停滞状況にある。しかし、危機意識は正直感じられない。緩やかな経済成長を背景に、そこそこの業績は上げているし、社員の雇用も守っていると。日本企業は自ら閉じてしまい、ぬるま湯につかり、ゆでガエルに陥っているのではないか。

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