Going Digital 社会、市場のデジタル化を日本企業変革のチャンスにする

テクノロジーを社会のために
ブロックチェーンの技術で、個人情報を
企業から個人の元へ取り戻す

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ブロックチェーン技術を使い
デジタルIDを発行

――具体的にどのような仕組みを構築したのでしょうか。

安田 仮想通貨取引で利用されているブロックチェーン技術などを使い、「デジタルID」を発行することを考えました。使用するテクノロジーに関しては、私が活動するNGOのInternetBar.orgが採用している Sovrin Foundationのブロックチェーン技術と、iRespondのバイオメトリックス認証技術とを組み合わせることにしました。

 この仕組みは、ブロックチェーン上にはIDが発行されたという証明のみが記載され、個人情報自体は個人のデバイスまたはクラウドで管理するというのが基本です。

 これまでは各国の行政機関やクレジットカード会社などが主導権を持ち、トランザクションの成否はこれらの機関・企業に委ねられるかたちで運用されてきましたが、今回作った仕組みでは、蓄積された個人のID情報を国家や一企業が占有するという状況が避けられる一方、個人はあらゆる場所から自分のID情報にアクセスすることができるようになります。

 また、個別の本人照会要求に対し、公開範囲を指定して承認する権限を本人が持ち、本人の許可がないと他人がその人の情報にアクセスできないため、自分の個人情報へのアクセスをコントロールすることが可能です。これをSelf-Sovereign Identityと呼んでいます。

出典 Drummond Reed, “Decentralized Identity Problems and Solutions.
詳細 http://www.windley.com/archives/2016/10/how_sovrin_works.shtml
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