賢明なリーダーはまず実行し、
その成果を「戦略」と呼ぶ

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ハーバード・ビジネス・スクール教授であり、元HBR編集長のロザベス・モス・カンターによる寄稿を紹介。数十年にわたり数多の経営者に接してきた同氏の経験によれば、戦略を成功させるリーダーは、実行面で4つのことに注力するという。


「我々は完璧な戦略を見出した」

 これは、「彼らはその後、ずっと幸せに暮らしましたとさ」と同じくらい、永遠のおとぎ話である。

 戦略はけっして、それ自体が素晴らしいものではない。実行(execution)によってこそ形づくられ、強化あるいは制限されるものだ。リーダーはチームのために枠組みとツールを提供できるが、勝ち負けは競技場において決まる。

 ある戦略が素晴らしく見えるのは、実行の質が優れているおかげである。競技場でボールを拾い上げている最中に、重要な細部を見落としてボールを取りこぼすと、無能なアイデアとなる。細部とはたとえば、顧客がどのように反応するか、競合他社が出方をどう変えてくるのか、などだ。

 私は数十年にわたり、ハーバード・ビジネス・スクールで企業幹部に教えるとともに、研究のためにCEOから聞き取り調査を行ってきたなかで、気づいたことがある。戦略を成功させる賢いリーダーは、実行において次の4つの必須事項に注力する傾向があるのだ。

(次ページは、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』を定期購読中の方のみご覧いただけます)

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