論文セレクション

「知性を問う」関連論文

2017年5月号特集

『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』では毎月、さまざまな特集を実施しています。ここでは、最新号への理解をさらに深めていただけるよう、特集テーマに関連する過去の論文をご紹介します。

 いま、人工知能(AI)に代表される機械の進歩によって、それまで人間のものとされてきた仕事も機械に置き代わろうとしている。そのなかで、私たち人間はどのように価値を生み出していくのであろうか。

 2017年5月号の特集では、機械化が進む中でも必要とされる人間の「知性」とは何かに焦点を当てる。膨大な知識を記憶する力において、人間はもはや機械に負けた。そんな時代でも、人が発揮すべき知性とは何か。各界をリードする第一人者の議論を通して、この問いを考える。

 ヤフーCSO・安宅和人氏による寄稿「知性の核心は知覚にある」では、脳神経科学者であり、AIをビジネスに活用する実務家である同氏により、知性とは何かという根源的な問いと向き合っている。そのうえで、人間ならではの価値とは何かまでが明らかにされた。

 作家・朝井リョウ氏へのインタビュー「小説は何者が生み出すのか」では、究極的な人間の価値ともいえる創造性について語られた。同氏は、同様のテーマを『ままならないから私とあなた』で表現されており、将来的にはAIとの共作まで志す朝井氏の語りからは、「AI vs. 人間」という単純化された議論を超えた人間の本質が見えてくる。

 慶應義塾大学大学院教授・前野隆司氏による寄稿「『心の質感』が創造性の源泉になる」では、AI時代に人間の脳がどこで優位性を発揮できるのかが論じられる。それをひも解くためのカギを握るのは心であり、心が示す5つのは働きの中でも「意識」であるという。脳という軸で人間とAIを比較することで、人間が人間であることの意味が掘り下げられている。

 大阪大学教授・石黒浩氏による寄稿「人間はロボットへと進化する」では、人間の知性がもたらす大いなる可能性が語られる。石黒氏は、知性とは、未知を既知に変えるためにモデリングする力であると定義する。そして、そうした行為は技術の進歩をもたらし、人間の進化を促し、それは最終的に人間の肉体を完全なる無機物、すなわちロボットへと生まれ変わらせる未来につながるという。アンドロイド研究で蓄積された膨大な知見を通して、これからの人類が進むべき道が示された。

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