データをストーリーで伝えると
アナリティクスの価値が高まる

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文書の自動生成ソリューションで知られる気鋭のスタートアップ、ナラティブ・サイエンス。その創業者が、解析データが自動的に「会話調のストーリー」で伝達されるという、数年後の展望を語る。


 近年、ビッグデータの台頭が大きく取り沙汰されている。その一方、データ管理の教育プログラムを提供するTDWIの調査によると、社員の50%がビジネスインテリジェンス(BI)のツールにアクセスできる企業のうち、実際にツールを活用している人は20%にすぎないという(英語記事)。この問題の一部は、システムの使いにくさに起因している。そしてもう1つの課題は、データリテラシーの低さである。

 これらの問題を避けるために、多くの組織はデータから収集した情報を表示する際、視覚化(データビジュアライゼーション)に頼っている。しかし、百聞は一見にしかずという言葉は、図表やグラフについては常に当てはまるとは限らない。データが誤って解釈される原因は多岐にわたり、たとえば専門知識の不足、統計的思考の訓練不足などがある(英語記事)。つまり、社員にデータリテラシーを身につけさせるのは骨の折れる仕事なのだ。

 ところがいま、その必要性は次第に薄れようとしている。人工知能(AI)、特にその一分野である高度な自然言語生成(アドバンストNLG)が発展しつつあるからだ。

 アドバンストNLGのプラットフォーム(当社ナラティブ・サイエンスが開発したものも含む)は、ユーザーが何についてコミュニケーションを望んでいるかを理解するところから始める。その後、関連情報の分析によって、最も興味を引き重要な事項は何かを浮き彫りにする。そのうえで、それをストーリー(ナラティブ)として伝えるのに必要なデータを特定し、アクセスする。そして最終的には、分析結果をパーソナライズされ把握しやすい形、つまりストーリーにして伝えるのである。

 ガートナーの予測によると、2018年までに、アドバンストNLGはスマートなデータディスカバリー・プラットフォームの大部分に組み込まれ、ビジネスコンテンツの20%は機械によって生成されるようになるという。

 複雑なデータ群や、同じくらい使いにくいデータビジュアライゼーションに社員の時間が多く費やされることに比べると、アドバンストNLGの有用性が際立ってくる。いくつかの実例と若干脚色した例を見れば、そのことが納得できるだろう。

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