ギグエノコミー:
「職」より「仕事」が問われる時代

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ギグエコノミー(単発・短期、請負型、フリーランスの仕事が生む経済)が、欧米で急成長している。ギグエコノミーの専門家ダイアン・マルケイヒーは、固定的な「職」に就くのではなく多様な「仕事」のスキルを磨く必要性を訴える。


 私はMBAコースでギグエコノミー(単発・短期、請負型、フリーランスの仕事が生む経済)について教えている。今後のキャリアに備えるための最善策は何か、と尋ねてくる受講生に、私はこう答える。

「就職活動をしないこと」

 MBA学生に対するアドバイスとしては奇妙に聞こえるかもしれない。そもそもMBAという学位は、彼らを米企業社会の上層部に送り込むために設計されている。そしてほとんどの学生は、職を得るために学びに来る。

 問題は、「職」の在りようがかつてとは違ってきていることだ。就職口の数は頭打ちであり、フルタイムの職は不安定でリスキーになっている。企業は今日の従業員に対して、もはやキャリア上の安定も金銭的な安定も保証してはくれない。

 企業も労働者も、ギグエコノミーにおける、より柔軟で独立性の高い仕事形態をますます好んで選ぶようになっている。これに伴い、人々が働く方法、場所、時間も変わってきている。マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの調査によると、欧州と米国ではすでに、就業年齢人口の20~30%が何らかの形で独立業務に携わっており、その割合は急速に増えている(英語報告書)。

 私が学生に勧める最善の備えは、この独立事業という新しい世界で成功を収めるための心構え、スキル、手段を磨いておくことだ。職探しをやめるよう言うのには、3つの明確な理由がある。

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