いまや「生産性」は日本企業の弱みである

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昨今の働き方改革で労働時間の長さが問題視されているが、生産性を上げることこそ本質的な課題である。かつて日本企業の強みだった「生産性」が、いまや弱みとなっているのだ。

『採用基準』の第二弾。
伊賀泰代さんが『生産性』を書いた理由とは

 ちょうど1カ月ほど前に、「成果を出している人は長時間働いているとは限らない」というブログを書きましたが、この頃、ちょうど本日発売の伊賀泰代さんの新刊『生産性』の編集作業の真っ最中でした。ですからこのブログの内容は、伊賀さんとの会話で気がついたことを書いた、いわば伊賀さんの受け売りでもありました。

 編集者をしていて、まさに自分が読みたいような内容の本を自分が編集している時ほど、楽しいものはありません。

 新刊『生産性』はまさにそういう本でした。

 著者の伊賀泰代さんは、マッキンゼーで17年務められ、コンサルタント5年、人事マネジャー12年という経歴の方です。4年前に出版した書籍『採用基準』は、「リーダーシップは組織の全員に必要である」と書かれ、多くの反響がありました。その第二弾が、この『生産性』です。伊賀さんは、マッキンゼーや米国の大学院で過ごした経験から、「日米の組織や人材と違いは、リーダーシップと生産性に対する意識の違いだけである。その他に大きな差がない」と断言されます。それなのに、いまや世界を席巻している企業はアメリカ企業が中心で、日本企業は、ここ20年ですっかり影が薄くなっています。

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