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ビジネスモデル:
電力・ガス事業で成長するための
3つの新モデル

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何十年もの間、電力・ガス事業で支配的だった従来型のビジネスモデルは、過去のように成果を挙げられずに苦戦しています。しかし、デジタルケイパビリティに支えられて台頭してきた3つのビジネスモデルが、成長、収益性、顧客エンゲージメントの新たな機会をもたらしています。

従来型ビジネスモデルの終焉

 5つの脅威が電力・ガス事業の従来型ビジネスモデルを少しずつ破壊しつつあります。その5つとは、新たなエネルギーテクノロジー、非従来型の競合企業、新たな顧客ニーズ、新たな規制上の圧力、コスト上昇です(図1参照)。これらの脅威に対して、電力・ガス事業は自らのビジネスモデルを再考する必要があります。従来型ビジネスモデルに固執していては、将来の成長見込みが限定されてしまうでしょう。

義務から最適化へ

 近い将来、電力・ガス事業の基本的な使命、すなわち「安全で安定的な供給義務」は、現状をより的確に反映した「市場最適化」に取って代わられるかもしれません。15年前、電気通信会社はワイヤレス技術およびVoIP技術からの圧力に直面して、事業の重点を電話サービスからコンテンツサービス、データ伝送サービス、デジタルサービスに移行させました。エネルギーの新たな時代においては、電力・ガス事業も同様の移行を迫られます。新しいビジネスモデルはエネルギーを輸送・供給するだけでなく、顧客の個々のニーズに対応しながら、エネルギー源、供給システム、需要を最適化することに重点を置くものになります。

 アクセンチュアは電力・ガス事業者が将来の成長のカギとして追求することができる3つの新しい「ビジネスモデル」を明らかにしました。すべての電力・ガス事業者に効果がある唯一のモデルというものはなく、ここに概要を示す選択肢は互いに相容れないものではありません。私たちは、電力・ガス事業者はビジネスポートフォリオに関する決定をしながら、それぞれのメリットを検討すべきだと考えます。

出典:アクセンチュア

出典

1 Accenture Digitally Enabled Grid Research, 2014, www.accenture.com.

2 同上

3 同上

4 “The New Energy Consumer: Architecting for the Future,” Accenture, 2014, www.accenture.com.

5 Capital IQ and Accenture Research analysis.

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