消費者の自撮り写真は
イノベーションの源泉である

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クリステンセン教授のイノベーション理論におけるキーワードの1つに、「Job to Be Done(片付けるべき用事。顧客が果たしたいタスクや解決したい課題)」がある。そのインサイトの源泉として、同氏は自撮り写真を高く評価する。


 スニッカーズとケールサラダが競合するのは、どんな状況だろうか?

 ある健康食のファストフードチェーンは先頃、客から自撮り写真(セルフィー)を募集した。持ち運べる健康食を手に持つ自分、という設定だ。すると、寄せられた写真のなかには意外なものがあった。スニッカーズを持つ人の写真もその1つである。

 トロントで生まれた健康志向のファストフードチェーン、フレッシー(Freshii)を4店経営するフランチャイズオーナーのアレックス・ブレアは、『ニューヨーク・タイムズ』紙にこう語った(英語記事。消費者からの自撮り写真買い取りを代行する、ペイ・ユア・セルフィという調査会社がある。フレッシーはここに依頼して写真を集め、顧客インサイトを探った)。

「当社の集中分野は、オーガニック食、そしてクールで新しい多量栄養素を含む食べ物です。当店のお客さんも、キヌア、ケール、豆もやしなどを好んでいます。でも今回の写真のなかには、その概念の範疇から大きく外れているものがありました。それらは当社がマス市場との接し方を見直す、よいきっかけになります」

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